鹿児島県阿久根市議会の9月定例会が29日開会した。 竹原信一市長の市政運営に反対する議員が冒頭、市長が専決処分で副市長に選任した仙波敏郎氏(61)の選任取り消しと議場からの退席などを求める決議案を緊急提案、賛成多数で可決された。 決議に強制力はないが、市長派は猛反発。休憩中に議場入り口にかぎをかけて立てこもるなど、7か月ぶりに市長が招集した定例会は初日から混乱した。 休憩中で無人の議場に市長派市議3人が戻ったのは、決議案が可決された後の午後1時10分頃。内側から入り口にかぎをかけた議員は読売新聞の取材に対し、「議長が謝罪しなければ議会は開かせない」「数の暴力で何でも勝手に決めてしまう」などと訴えた。 その後、反市長派議員の1人が高さ3メートルの傍聴席から議場に飛び降り、かぎを開けるよう説得を始めた。 決議案は午前10時の開会直後、反市長派の牛之浜由美議員が提案した。仙波氏の選任について「総