韓国企業の強さの中で際立っているのが「決断の速さ」だが、その裏には、徹底した情報の活用があった。そこには、日本企業として、自社の競争力を増すためのIT活用法のヒントが隠されている。1回目は、韓国企業の代表としてサムスン電子を取り上げ、どのような取り組みをしているかをみていこう。 韓国企業の強さは「決断の早さ」 先月、サムスン電子の2011年4月~6月期の決算が発表された。日本のメディアでも取り上げられ、一部には「快進撃を続けてきた韓国サムスン電子が変調をきたし始めた」という論調もある。理由は、純利益が、前年同期比18%減の3兆5100億ウォン(約2600億円)と、翳りをみせたように見えるからであろうか。 しかしながら実態は、いまだに利益額は日本の電機業界を大きく引き離しているし、売上高営業利益率も9.5%と日本のトップ電機企業の倍近い。さらに、今回の収益悪化に対して李健煕会長が7月1日に断
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