「出版人・知的所有権叢書」刊行のご挨拶 2017年4月より、太田出版は出版人・知的所有権叢書の刊行を開始します。 「出版人」という言葉と「知的所有権」という言葉の組み合わせに違和感を抱かれた方も多いかもしれません。確実に関係はするものの、そのまま重なり合うわけではないこの二つの言葉の間の距離感にこそ、本叢書刊行の意図があります。 「出版」は本来必ずしも組織としての出版社が行うものではなく、創造物である著作物に意義を見出し、その媒介者として財産的、批評的リスクを引き受けて人に伝えようとする個人がいることで成立します。 「出版人」という言葉には、紙の本の企画・編集にとどまらない、リスクを負って著作物を読者のもとに届ける流通的使命を負う個人という含みがあり、その周辺に使命を支える組織、業界があると位置づけられます。 その「出版人」が日々向き合うのは著作者、著作物を中心とした「知的所有権」の世界で
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