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ブックマーク / diamond.jp (28)

  • くまざわ書店大手町店 山本善之さん(後編)「もっと新しいこともできると信じています」自分の余白を信じて理想の店づくりに邁進する

    を代表する企業が軒を連ねる東京都千代田区。地下鉄大手町駅の改札を出るとすぐ、くまざわ書店大手町店が目に飛び込んできます。大型書店が隣接する競争激しい環境のなか、限られた面積を武器に独自のカラーを打ち出すことで、多くのビジネスマンから支持されている書店です。 後編は、商品部との綿密な情報共有が生み出す効果、日有数のビジネス街で生き残るために意識していること、そして仕事にかける山さんの熱い思いを語っていただきます。 くまざわ書店のブランドを高めたい ——少し先のことについてお話を聞かせてください。くまざわ書店に「もっとこうなってほしい!」という要望はありますか? 山 くまざわ書店といえば八王子だと思いますが、都市によっては「くまざわ書店って知ってる?」と聞いてもまだ知らない人もいるのかなと思います。でも実は、その人が普段から熱心に通ってくれているお店こそ、くまざわ書店だったということ

  • くまざわ書店大手町店 山本善之さん(前編)「できないことを探してもキリがありません」30坪のハンデを武器に変え、競合店に立ち向かう

    を代表する企業が軒を連ねる東京都千代田区。地下鉄大手町駅の改札を出るとすぐ、くまざわ書店大手町店が目に飛び込んできます。大型書店が隣接する競争激しい環境のなか、限られた面積を武器に独自のカラーを打ち出すことで、多くのビジネスマンから支持されている書店です。 くまざわ書店大手町店で昨年から店長を務めるのが山善之さん。大手雑貨チェーンから書店に転職した異色の経歴の持ち主です。前編では、山さんがくまざわ書店に転職してから大手町店に就任するまで。そして、30坪の書店が日有数のビジネス街で戦っていくために意識していることを語っていただきました。 できないことを嘆いても仕方ない 自分にできることは何かを模索する日々 ——くまざわ書店大手町店には、いつから勤務されているのですか? 山 2009年の開店当初もお店にはいましたが、オープンから2ヵ月ほどで元々いた松戸店に戻ることとなりました。店長

  • ついに、ロボットがリアル・ビジネスを変える日が来た?!

    現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則 グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。 バックナンバー一覧 今年の3月、非常にショッキングなニュースが世界中を駆け巡りました。 「米Amazon.comは3月19日(現地時間)、物流センター向け運搬ロボットメーカーの米Kiva Systems(キバ・システムズ)を買収することで合意に達したと発表した。買収総額は約7億7500万ドルで、取引は第2四半期(4~6月)に完了する見込み。」(出典:Yahoo News) 出荷される製品が載った棚が自走する逆転の発想 皆さんは、この、キバ・システムズってご存知ですか? 自走型ロボットに

    ついに、ロボットがリアル・ビジネスを変える日が来た?!
  • アマゾンの経験と仕組みをそのまま利用できる魅力的な出品サービスと物流サービス

    「地球上で最も豊富な品揃えと地球上で最もお客様を大切にすること」をビジョンとして掲げるアマゾンは、日でも2000万点以上の品揃えと、月間3560万人のユニークビジター(※)を有して、EC市場を席巻し続けている。その品揃えを支えるのは、アマゾン自身による直販だけでなく、魅力的な商材を販売する出品者でもある。他のショッピングモールやECサイトとは一線を画す同社の「出品サービス」と「フルフィルメント by Amazon」について、アマゾン ジャパン マーチャントサービス事業部 前田 宏 部長に聞いた。 多くの集客を誇る 総合オンラインストア ――アマゾンは、“のオンラインストア”から大きく変化しました。 前田:日における創業当初は、のオンライン販売というイメージが強かったと思いますが、10年経って、家電、品・飲料、おもちゃ、ファッションコスメ……など、現在、20を超えるジャンルを取

    アマゾンの経験と仕組みをそのまま利用できる魅力的な出品サービスと物流サービス
  • 苦情対応はビジネスヒントの宝庫

    1950年生まれ。69年、(株)西武百貨店池袋入社(販売経験26年)。96年にお客様相談室長就任。03年、歯科業界をネットワークする企業に事業部長として入社。04、NPO法人 歯科医院審査機構 事務局次長。05年にメデュケーション株式会社を興す。「苦情学」(恒文社)「苦情対応実践マニュアル」(ダイヤモンド社)など出版。 もうクレーマーには悩まない苦情対応実践マニュアル 苦情にうまく対応するにはどうしたらいいか。まずは、世の中の苦情の傾向を知ることです。苦情の申し立て方に男女差はあるのか。苦情の受け止め方に、業界により違いはあるのか。こうした傾向がわかっていれば、相手を満足させる対応をスピーディーに提供できます。もう「出たとこ勝負」の苦情対応はしなくてすみます! バックナンバー一覧 1 苦情処理シートづくり お客様相手のビジネスをしている限り、苦情から解放されることはない。しかしながら、苦情

  • 男女で違う納得の「誠意」間違いを認める時は大げさに

    1950年生まれ。69年、(株)西武百貨店池袋入社(販売経験26年)。96年にお客様相談室長就任。03年、歯科業界をネットワークする企業に事業部長として入社。04、NPO法人 歯科医院審査機構 事務局次長。05年にメデュケーション株式会社を興す。「苦情学」(恒文社)「苦情対応実践マニュアル」(ダイヤモンド社)など出版。 もうクレーマーには悩まない苦情対応実践マニュアル 苦情にうまく対応するにはどうしたらいいか。まずは、世の中の苦情の傾向を知ることです。苦情の申し立て方に男女差はあるのか。苦情の受け止め方に、業界により違いはあるのか。こうした傾向がわかっていれば、相手を満足させる対応をスピーディーに提供できます。もう「出たとこ勝負」の苦情対応はしなくてすみます! バックナンバー一覧 最初の対応を誤った時のリカバリー 若い店員の失敗とオーバーなリアクション あるとき、若い店員が苦情対応時に腹を

  • 中国ネット書籍販売で台頭する「快書包」の仰天戦略大手の寡占市場でも“中国流の工夫”で勝ち上がれる!

    1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。 ⇒GML上海ホームページ、執筆者へのメール 日人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男 世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。 バックナンバー一覧 ワールドカップのように

  • MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店安齋千華子さん(後編)「お客さまが自由に選べる書店でありたい」ストーリーのある棚で、本との出会いを演出する

    昨年9月にオープンしたMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店は、渋谷にいることを忘れてしまうほど落ち着いたお店で、いつ行っても真剣にを探す人であふれています。そんなお店でビジネス書を担当されているのが、安齋千華子さん。 後編の今回は、ビジネス書のやりがいという「棚」のことに焦点を絞って伺いました。お客さまが自由に選べる屋さんでありたい、という安齋さんの想いに迫ります。 「忙しいほうが楽しそう、と思って」 ビジネス書担当のやりがいは「棚」にあり。 ――もともとビジネス書を読んだりするほうでしたか?

  • MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店安齋千華子さん(前編)情報源は「お客さまからの問い合わせ」時代に合わせて柔軟に変化する「棚」こそ書店の強み

    昨年9月にオープンしたMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店は、渋谷にいることを忘れてしまうほど落ち着いたお店で、いつ行っても真剣にを探す人であふれています。そんなお店でビジネス書を担当されているのが、安齋千華子さん。 前編の今回は、ジュンク堂書店の池袋店、新宿店と大型店を渡り歩いてきた安齋さんに、入社当時大変だったことから、ジュンク堂に入った意外な経緯、そして「図書館みたい」と言われがちなジュンク堂書店が図書館とどう違うのかまで語っていただきました。時代の流れを反映する「棚」づくりの秘密にも迫ります! 「問い合わせの数だけ、成長していきました」 お客さまの問い合わせを「翻訳」し、最適な案内ができるまで。 ――ジュンク堂書店、と言えばやはり圧倒的なの量。新卒でジュンク堂書店さんに入社されたとお聞きしましたが、働き始めたとき何が一番大変でしたか? 安齋 まずは覚えること、でしたね。知らない

  • 三省堂書店有楽町店 岡崎史子さん(後編)「ビジネス書担当って、すごく楽しいんですよ!」著者や出版社だけでなく、お客さままで巻き込む行動力の源とは

    店内の至る所に遊び心があふれていて、思わぬとの出会いを演出してくれる場所。今回伺った三省堂書店有楽町店は、ひと言で言うとそんな書店です。そこでビジネス書の責任者を務めるのが、岡崎史子さん。心から楽しそうに仕事のことを語ってくれる言葉の裏に、仕事への姿勢が見え隠れします。 後編では、実際に行った「ジャンル横断フェア」のエピソードから、ビジネス書の魅力まで、語り尽くしてくれました! 【前編はこちら】 固定観念を打ち破る「ジャンル横断フェア」 いくつものお店、いくつものジャンルで培った経験が武器に。 岡崎 番外編みたいになりますけど、今年、震災の後に行ったものです。 地震の後、いろんな出版社さんに選書してもらったんです、コメント付きで。そして、POP書いてくださるなら大歓迎ですし、コメントだけでも私がPOPつくります、って言ってお願いしたんです。 意外なことに、一番売れたのは岩波書店の『モモ』

  • 三省堂書店有楽町店 岡崎史子さん(前編)固定観念を打ち破る「ジャンル横断フェア」いくつものお店、いくつものジャンルで培った経験が武器に。

    店内の至る所に遊び心があふれていて、思わぬとの出会いを演出してくれる場所。今回伺った三省堂書店有楽町店は、ひと言で言うとそんな書店です。そこでビジネス書の責任者を務めるのが、岡崎史子さん。心から楽しそうに仕事のことを語ってくれる言葉の裏に、仕事への姿勢が見え隠れします。 前編では、数多くのお店、さまざまなジャンルを経験された岡崎さんだからこその仕事観から、「ONE PIECE」をレジ前平台にドカ積みしたエピソードまで、まさに盛りだくさんでお届けします! 「何でもあり」、だから書店が好き 意外な原点、「立ち読みはしご時代」 ――いつも面接みたいと言われて不評なんですけど、今回もこの質問からいきます。書店員さんになったきっかけはなんでしょう? 岡崎 私ってそこまで読書家じゃないんです。けど、屋さんで立ち読みするのはものすごく好きで。中学のとき、塾の行き帰りとか頻繁に通っていましたね。それで

  • 確かに違う、東京と大阪のクレーム事情ボケとツッコミが醸し出すユーモア

    1950年生まれ。69年、(株)西武百貨店池袋入社(販売経験26年)。96年にお客様相談室長就任。03年、歯科業界をネットワークする企業に事業部長として入社。04、NPO法人 歯科医院審査機構 事務局次長。05年にメデュケーション株式会社を興す。「苦情学」(恒文社)「苦情対応実践マニュアル」(ダイヤモンド社)など出版。 もうクレーマーには悩まない苦情対応実践マニュアル 苦情にうまく対応するにはどうしたらいいか。まずは、世の中の苦情の傾向を知ることです。苦情の申し立て方に男女差はあるのか。苦情の受け止め方に、業界により違いはあるのか。こうした傾向がわかっていれば、相手を満足させる対応をスピーディーに提供できます。もう「出たとこ勝負」の苦情対応はしなくてすみます! バックナンバー一覧 私は、百貨店在籍時代に、首都圏と大阪の両方の店舗に勤務した経験がある。大阪の店に勤務していた時、あるプロ野球チ

    確かに違う、東京と大阪のクレーム事情ボケとツッコミが醸し出すユーモア
  • クレームをつけられやすい人の傾向とは?“否定から入る”人は要注意!

    1950年生まれ。69年、(株)西武百貨店池袋入社(販売経験26年)。96年にお客様相談室長就任。03年、歯科業界をネットワークする企業に事業部長として入社。04、NPO法人 歯科医院審査機構 事務局次長。05年にメデュケーション株式会社を興す。「苦情学」(恒文社)「苦情対応実践マニュアル」(ダイヤモンド社)など出版。 もうクレーマーには悩まない苦情対応実践マニュアル 苦情にうまく対応するにはどうしたらいいか。まずは、世の中の苦情の傾向を知ることです。苦情の申し立て方に男女差はあるのか。苦情の受け止め方に、業界により違いはあるのか。こうした傾向がわかっていれば、相手を満足させる対応をスピーディーに提供できます。もう「出たとこ勝負」の苦情対応はしなくてすみます! バックナンバー一覧 年代によって苦情の感じ方が違う 同じ売り場に立っていても、苦情がよく来る人とそうでない人、差がついていることに

  • 業種・業態別クレーム対応の実際――「行政」「百貨店」の場合

    1950年生まれ。69年、(株)西武百貨店池袋入社(販売経験26年)。96年にお客様相談室長就任。03年、歯科業界をネットワークする企業に事業部長として入社。04、NPO法人 歯科医院審査機構 事務局次長。05年にメデュケーション株式会社を興す。「苦情学」(恒文社)「苦情対応実践マニュアル」(ダイヤモンド社)など出版。 もうクレーマーには悩まない苦情対応実践マニュアル 苦情にうまく対応するにはどうしたらいいか。まずは、世の中の苦情の傾向を知ることです。苦情の申し立て方に男女差はあるのか。苦情の受け止め方に、業界により違いはあるのか。こうした傾向がわかっていれば、相手を満足させる対応をスピーディーに提供できます。もう「出たとこ勝負」の苦情対応はしなくてすみます! バックナンバー一覧 行政のサービス向上は進んだか――官公庁の実態 「市民課」窓口の出来事 ある県の市役所で、観光名所の資料をもらっ

  • ブックファースト渋谷文化村通り店 佐藤祥さん(後編)仕掛けも棚づくりも「データ」から蓄積した経験をフル活用して「次の売れ筋」をつくる!

    ――書店員をやっていて「面白い」と感じるときは? 佐藤 書店員になってよかったな、と思うのは、「出合えるが多い」ということがあります。僕は専門書を扱っている人間ですが、それでも1日に1回、新刊が到着して、仕分ける時間があります。そこでコミックや児童書、文庫など、すべてに目を通すので、「あ、これ面白そうだな」という書籍を見つけることができる。お客さんよりも早くいろんなを見られる、というのは楽しいです。 ――そうやって「出合った」を読む時間はとれてらっしゃいますか? 佐藤 「積ん読」は100冊以上……(笑)。もはやインテリアの一部ですね。 ――相当積んでますね(笑)。では、たくさんのがある中で、ビジネス書の魅力ってどういうところにあると思われますか? 佐藤 ビジネス書の魅力って、2つあると思うんですよね。仕掛けてドーンと売れることと、棚でしっかり売れていくこと。他のジャンルだってそうじ

  • ブックファースト渋谷文化村通り店 佐藤祥さん(前編)「誰に読んでほしくて、ここに置いているのか」すべての本にはそこにある意味がある!

    ――書店を選んだきっかけってありますか? 佐藤 単純にが好きだったんです。今はビジネス書をやらせてもらっていますけど、最初は文芸をやりたくて。せっかく屋で働くなら、小説をやってみたくて。だからアルバイトのときは文芸をやっていました。ただ実際に書店で働き始めてみると、自分には馴染みのないジャンルもありますし、文芸と言っても幅広いんですけどね(笑)。 ――そうだったんですね。好きな作家さんは? 佐藤 佐藤賢一さんとか、司馬遼太郎さんとか。歴史ものが好きです。佐藤賢一さんだと『双頭の鷲』がすごい好きで。 ――実際に好きな作家さんのを並べたりできたんですね。では、書店で働きはじめて、一番ギャップを感じたのってどういうところですか? 佐藤 とにかく忙しい(笑)。自分が買う側の立場だったときには、レジで接客していたり、棚で作業をしている書店員の姿を思い浮かべていたんですけど、見えない裏の部分では

  • 有隣堂ルミネ横浜店 上坂幸子さん(前編)やるべきことをやろうと思っているだけです。私なんか、人に育ててもらったようなもの。

    上坂 いえ、それほどでもないですけど。毎日自分の棚を見て、売れたものを補充するのは日課になっています。書店の仕事ってものすごく多いんです。特に開店するとお客様の対応や版元さんとの商談などが立て続けにありますので、できるときにできることをやっておかないとすぐ一日が終わってしまいます。 ――そうですね、でもわかっていてもなかなかできないのでは? 上坂 私も完璧にできている訳ではないですから。少しでもいい売り場にしたいんで、毎日コツコツとですけど、できることをやろうとしています。 ――弊社の営業は、「上坂さんが小まめに補充してくださるから当に助かる」って絶賛していますが。 上坂 いえいえ、私なんかまだまだです。 ――ところで書店でのお仕事は何年目ですか? 上坂 今年で9年目になります。ずっとここルミネ横浜店です。 ――書店員さんって、どういう段階を経て一人前になっていくんですか? 上坂 私なん

  • 紀伊國屋書店新宿本店 水上紗央里さん(後編)『もしドラ』が社会的ブームになるのを中から見られたのは幸せです。

    水上 はい。入社して9年目ですが、ずっとここにいます。これだけ異動しないのも珍しいですが、しかもずっと3階のビジネス書売り場なので、売り場も変わったことがないんです。 ――お仕事が楽しくなってきたのはいつ頃からですか? 水上 入社2年目くらいからです。ちょうど丸1年経つと、仕事の流れがわかるようになるんです。前の年の今頃はこういうことやっていたなって、復習しながら、自分なりの工夫を入れて仕事ができるようになっていきました。 だから4月になると入社当時の気持ちを思い出すので、楽しくなりますね。 ――入社された頃ってどういうが売れていましたか? 水上 よく覚えているのは、『海を越える想像力』というが売れていたのをよく覚えています。これはディズニーランドを経営するオリエンタルランド社長の加賀美俊夫さんが書かれたで講談社さんから出版されたでした。 当時、毎日朝礼で、「今日は重版が決まりまし

  • 紀伊國屋書店新宿本店 水上紗央里さん(前編)「ここに来ればある」いつまでもそう思われる書店に

    水上 はい、文学少女というタイプではないですが、も雑誌も新聞も、とにかく活字を読んでいるのが好きです。学生時代もずっと地元の公立図書館でアルバイトしていました。そこが居心地がよくて(笑)。何時間もを整理しててもまったく苦にならなくて。こういう仕事は向いてるかもって思いました。 ――実際に書店に勤めてみて、図書館との違いは大きいですか。 水上 当たり前ですが、書店は商売なんです。だからを触っている時間より接客している時間の方が長いです。学生時代、接客業で働いた経験がなかったので、最初にお客様に接してお金を扱った時は、緊張して緊張して震えました(笑)。 あと、図書館では聞かれたがなくても「いま貸し出し中です」と言えばそれで終わり。でも書店は商売ですから、それでは済みません。そのがもう絶版になっているのか、あるいたまたま品切れなのか、取り寄せできるのか、そして入荷するならいつなのか。

  • リブロ池袋本店 昼間匠さん(後編) 書店は「読者に届ける最後の場」! 一人でも多くのお客さまに届けるために

    編集者がつくった書籍を、まるで自分のもののように大切に売ってくれる一方で、時に厳しい意見も頂戴します。それも愛情の証。だから多くの編集者が絶大な信頼を置いています。それが、リブロ池袋店のマネジャー、昼間匠(ひるまたくみ)さんです。 後編の今回は、「売れるとは何なのか」「書店とは一体どんな場所であるべきなのか」まで踏み込んだ激論となっています。(前回の記事はこちら) 「何か売れるか」より「そうすれば売れるか」 ――ビジネス書と文芸書では売り方が違いますか?