1990年代のイギリス映画を代表する作品に『トレインスポッティング』があります。これはスコットランドのエディンバラに暮らす薬物中毒やアルコール中毒といったろくでもない老若男女の日常をスタイリッシュに切り取った物語です。主演はユアン・マクレガー、あとは僕の愛するロバート・カーライルなど。監督はダニー・ボイル、原作はアーヴィン・ウェルシュ。ここに挙げた四名すべてスコットランド人。そんな素敵な映画です。 ところでこの「トレインスポッティング」というタイトルはしばしば謎を呼んできました。いったいどんな意味なのか、外国人である日本人だけではなく、当のイングランド人やスコットランド人にもよくわからない。当然、もっともらしく書かれている日本語のネット上のソースも、全て間違っているか、もしくは間違ってはいないけど正しくもない、そんなものしか見つかりません。 まず、大前提として、トレインスポッティングの辞書
すこし前に読んで書評を書こうと思ったまま、しばらく時間がたってしまった。忘れないうちに、幾つか思いつく点を書いておく。 この本は日本の原子力の歴史に関しては最良の書だろうと思う。戦前からこの本が書かれた時期までを手際よく通観しているだけでなく、大量の情報を扱いつつ、冷静になされたその社会的・政治的分析はお見事としかいいようがない。日本の原子力の歴史に興味のある人は、とりあえずはこれから読むのが良いと思う。ただ問題は、第一に現在品切れ中で、かなり高値の古書としてしか入手できないこと。ただ、図書館で見ることはできるだろう。第二に、ドキュメンテーションがほとんどなく、出典が不明な論点が多いこと。これは学術書としては致命的だが、おそらく著者は、この後によりくわしい決定版を書く予定なのだろう。ぜひとも早く出ることを願う。 この後者の点を除けば、これは技術の社会史的な研究として、傑作であり、いろいろな
先日書いた文章 就職できないことはむしろチャンスかもしれない - 女。MGの日記。 に興味を持ってくれた人が多かった。その中で、「弟子入りしてみたいけど、生活どうするんですか?」といった質問が何件か寄せられた。やはり、なにかチャレンジしたい!と思う人は多いが、自分や家族の生活を支えるために、その心の内に密かに宿している「思い」を「行動」に移せずにいる人々は多い。そんな人々にとって、今日の文章は少しは参考になるかもしれません、ま、わたしも、ワインをのみながら、気軽に書いてるので、気軽に読んでくれれば嬉しいな。というか結構酔っぱらってきたかもしれない。 私もそうだったが、一生懸命就職活動して入った会社、月々安定的に入って来る固定収入を捨ててしまうのは相当の恐怖心があった。論理的に考えた上での恐怖といったものではなく、今まで自分が積み重ねて来たすべてのものを無駄にしてしてしまうのではないかといっ
“Strategic Lawsuit Against Public Participation”の略。 恫喝的、報復的な民事訴訟のこと。恫喝訴訟。 公の場での発言や政府・自治体などの対応を求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者に対して、企業や政府などの優越者が恫喝・発言封じなどの威圧的、恫喝的あるいは報復的な目的で起こす訴訟を指す。 野村総研、社員によるワイセツ被害女性を“逆に”訴えた恫喝訴訟で実質上の全面敗訴 このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
思えば、書きたい衝動が抑えられずにブログを始めたのは、2007年11月11日だった。それは、ポッキーの日。梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」の書評であった。それが、なんとその日のうちに梅田氏本人にブックマークされ、はてなのホットエントリー入りをはたしたのだ。やはり、あれは、「ウェブ時代をゆく」現象であったと思う。そんなこんなで、私は今まで約4年間このブログを続けて来れた。とてもこの場所に愛着を持ち、このブログを通じて私は生きてきたのだと思う。そして、今日わたしは、ブログを新しい次元へと進化させたことをみなさんに報告したい。 みなさんは、「女。MGの日記。」を読んで気づいていることはないでしょうか?わたしは、自分のブログに、googleアドセンスなどの広告を掲載していないのです。これは、私のポリシーでそうしていました。「わたしは、小銭を稼ぐためにブログをやってるわけじゃないんだ。私には書かざ
雑記 | 01:11 | フィリピンへの出張から帰ってきた知人に、フィリピンがインドからコールセンターの仕事を奪って、成長を謳歌していると聞いた。調べてみたところ、今年はフィリピンがコールセンター売上で首位に立つ見通しだとわかった。 1.フィリピンがコールセンターで首位に2000年以降、インドが欧米企業のコールセンターをはじめとするビジネス・プロセス・アウトソーシング(以下、BPO)の拠点となって成長してきたことは、ネットワーク化とグローバル化の象徴のようにいわれてきた。インドのBPO産業は、今年の売上高124億ドル(1兆円)、300万人を雇用する一大産業となっている。 そのコールセンター事業の拠点が、最近はインドからフィリピンにシフトしている。米系BPO企業大手エベレスト・グループの調査機関・エベレスト研究所によると、フィリピンのコールセンター売上高は、今年57億ドルに達し、インドの55
雑記 | 00:45 | 先日、『第三の波』を再読していろいろと発見があったので、同じ著者アルビン・トフラーが、2006年に出版した『富の未来』を読んでみた。 『富の未来』には、社会が工業社会から知識社会へ移行するとともに、「富の体制」が大きく変わっていくことが書かれている。なお、トフラーのいう「富」とは、金銭だけではない。金銭で買ったわけではないが、人々のニーズを満たすものも全て含めて「富」と呼んでいる。 富の未来(上)ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 社会科学 > 社会科学全般ショップ: 楽天ブックス価格: 1,995円楽天で詳細を見る この本で興味深かったのは、「生産消費者(プロシューマー)」の増加が、新しい知識社会のなかで大きな役割を果たすとしている点だ。 1.生産消費者生産消費者とは、自ら消費するためにモノやサービスを生産する人のこと。工業化社会のモ
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