去年12月の衆議院選挙で、選挙区ごとの1票の価値に最大で2.13倍の格差があったことについて、福岡高等裁判所は、憲法に違反するという判断を示しました。選挙の無効は認めませんでした。去年12月の衆議院選挙を憲法違反とした判決は初めてです。 このうち、福岡、熊本、長崎、大分、佐賀の5つの県のすべての小選挙区を対象にした裁判の判決で、福岡高等裁判所の高野裕裁判長は、1票の価値の格差が憲法に違反するという判断を示しました。選挙の無効は認めませんでした。 去年12月の衆議院選挙についてこれまでに大阪高裁や名古屋高裁などで「違憲状態」とする判決は出ていますが、憲法違反とした判決は初めてです。