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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (17)

  • 死ぬことは生きること…今敏氏の逝去を悼む: たけくまメモ

    ここに掲げた写真は4年前の暮れ、私が脳梗塞で入院していた時のものである。『パプリカ』の監督である今敏氏と、原作の筒井康隆氏より、入院お見舞いとしていただいたものだ。筒井氏には一回取材者としてお会いしたことがあるが、たぶん先方には記憶がないだろう程度の接触だったし、今敏氏とはこの時も以降も面識はない。 では、なぜこのような戴き物があるのかというと、私が入院直前までに『パプリカ』を映画館で2回見たと知ったソニー・ピクチャーズ(『パプリカ』の製作元)の社員F氏が、社内のプロデューサーに掛け合って広報用パンフレットにサインをもらい、病院にまで届けてくれたものである。Fさん、その節は当にありがとうございました。 サインには「早く元気になってください」(筒井氏)のほかに「お大事に」(今氏)とある。その今敏氏が、この8月24日、私より早くこの世を去られたことには、どういう言葉を出せばいいのか、思いつか

    bridgestone
    bridgestone 2010/09/03
    "「死ぬこと」は「生きること」であるが、見事な「生き方」のお手本が、ここにあると思うからだ。"
  • 幼児育児放棄致死事件と今野雄二の自殺: たけくまメモ

    今朝起きてネットに繋いだら、大阪の幼児二名育児放棄致死事件映画評論家の今野雄二さん自殺のニュースを見て、軽いになりました。どちらも考え始めると重すぎる問題が背景にあって、簡単に書けるような出来事ではないのだけれど、こういう問題を「とりあえず」書きとどめることが可能なのがTwitterのすごいところですね。 幼児二名育児放棄致死のことは、よく報道される「親がパチンコ狂で、子供車中置き去り熱中死事件」とにた構造の事件だと思うのですが、大阪のこの件に関してはシングルマザーが働きながら子供を育てることの社会的困難さを引き合いに出して、「人にも問題があるが、社会も悪い」という論調も一定数あるようです。 「社会が悪い論」にも一理あると俺も思うんですが、それでもこういうケースでは「子供を作る親の責任」というのは第一に出てくると思うのです。だって「子供は生まれてくることを選べない」けど、「親は子供を

    bridgestone
    bridgestone 2010/08/04
    "先日の加藤和彦氏の自殺のときも似た印象を持ちましたが「自由業者の老後問題」を突きつけられたようで、他人事ではないと思ったからです。"
  • 80年代型「合同誌」が流行らない理由: たけくまメモ

    一昨年の冬コミから、俺は同人誌「マヴォ」を作って参加するようになったわけです。その時にもエントリを書きましたが、これは俺にとっては1981年、最後にコミケに参加した時以来の、27年ぶりの即売会への「出品参加」でありました。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_fdaf.html ↑27年ぶりにコミケに参加(希望) 上のエントリのタイトルに(希望)がついているのは、これを書いた時点では、まだコミケに当選するかどうかわからなかったからです。結果としては無事当選しまして、それから昨年暮れの冬コミまで、おかげさまですべて参加できています。 同人誌の出品は27年ぶりですが、その間もコミケには一般参加で行っていました。ただし毎回というわけではなく、4~5回に一回という感じで、毎回参加するようになったのは、ここ数年からです。しかし客とし

  • 雑誌が“休刊”するとき: たけくまメモ

    http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091026_sho5_6/ ↑小学館の学習雑誌「小学五年生」「小学六年生」が休刊、87年の歴史に幕を閉じる http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091026/bks0910261352002-n1.htm ↑「小学五年生」「小学六年生」が休刊 小学館(産経新聞) http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091026k0000e040071000c.html ↑小学館:「小学五年生」と「小学六年生」今年度で休刊(毎日新聞) http://www.asahi.com/culture/update/1026/TKY200910260317.html ↑「小学五年生」「小学六年生」休刊へ 小学館が発表(朝日新聞) すでに一昨

    bridgestone
    bridgestone 2009/10/28
    『…大正11年の創業以来、学年誌を看板にして成長してきた出版社です。近年は出版不況と少子化のあおりを受けて伸び悩んでいたとはいえ、これを休刊するということは、会社のアイデンティティに関わる重大事…』
  • 明治大学の野望・2: たけくまメモ

    すでにマスコミで大々的に発表されましたので、ちと出遅れましたが、今年の3月にエントリをあげた「米沢嘉博記念図書館と明治大学の野望」の続編であります。くだんの米沢嘉博記念図書館は、当初の予定であった8月の終わりは無理でしたが、めでたく今月末に開館の運びになったようです。そして、それに合わせて明治大学が長年構想していた「東京国際マンガ図書館」の建設が正式に発表されました。 http://www.meiji.ac.jp/manga/ ↑明治大学・東京国際マンガ図書館公式 http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102201000789.html ↑明大が漫画図書館を開設へ 2百万点、世界最大級 - 47NEWS http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/091022/tky0910222012007-n1.htm ↑

  • 就職相談に不向きな先生: たけくまメモ

    大学の先生などをやっていると、よく学生から就職相談を受けるのですが、たぶん俺くらい就職相談に向かない先生というのも多くはないでしょう。それというのも、俺は48歳で大学に「就職」するまで、正社員というものをやったことがなく、一度も「就職しよう」と考えたことがなかったからです。今回の大学への「就職」にしたところで、先方から舞い込んだお話に乗っただけですので、やはり就職したという意識が希薄です。 そもそも俺は20歳のときに学校を辞めて家出した人間ですので、最終学歴は高卒ですし、なんの資格もないし、これほど就職に向かない人間もいないというものです。よく、生きてこられたものだと思いますが、人間、死にさえしなければ生きていられるものです。 こういう話を、先日、特任教授の六田登先生としていましたところ、六田先生も「俺も大学行ってないし、就職もしてない」というので、仲間がいたと思わず嬉しくなってしまいまし

  • こういう商品を扱いたいのですが: たけくまメモ

    昨日、たけくま書店通販部が開店いたしました。さっそくご注文が舞い込みましてありがとうございます。今は連休中ですので、入金確認と発送は連休明けからとなります。ご了承ください。 まだまだラインナップは以下だけですが(バナーをクリックしてGO!)、すこしずつでも商品を増やすべく努力しますので、長い目で見守ってあげてください。 それはそれとして、通販部では今後は以下のような商品も取り扱いたい希望があるのですが、こういうことに慣れていませんのでどこで仕入れればいいのかわかりません。もし取り扱いの業者さん等がこれをお読みでしたら、卸し価格や取引方法などをお教えくださいますと幸いです。「たけくまメモ」はだいたい一日1万6000PVありますが、ブログ主が物好きですので、こういう商品を好む読者が集まっている気がいたします。売れるのではないでしょうか。 ◎このエントリにコメント→★ ◎掲示板トップへ→★

    bridgestone
    bridgestone 2009/10/11
    本体から出ている音と打つ太鼓が全くシンクロしていない(ソレを望むは酷かも知れぬが)のと、顔面の開放ギミックが狂気を誘う…みたいなコトをUP主のサイトでコメントしたな、うん。
  • 忙しい。が、張り合いはある: たけくまメモ

    この春から「忙しい、忙しい」とばかりブログに書いている竹熊です。不景気の折、ヒマよりははるかにマシなんでしょうが、ヒマなときには「将来に対する不安」が心をさいなむものの、肉体的にはラクだったりします。その点「忙しい時期」は物理的肉体的に忙しかったりするので、これはこれで大変です。 多忙になったのは、もちろん春から大学の教授になってしまったからです。正規教員になると、非常勤では絶対やらなかったような仕事が押し寄せて来て大変だという話は聞いていたので、ある程度は覚悟していたんですが、しかし今の状態には参っています。 一番困るのは、大学教員来の職務である通常講義を行うための準備の時間がとれないことで、そのため講義前日になってあわててレジュメを作るはめに陥っていることです。これでは学生の試験前の一夜漬けと大差がありません。 普通、教授になるには講師、助教、准教授、教授と段階を経ることになっており

  • 「大島てる」の謎: たけくまメモ

    ごく一部では有名なサイトだったみたいですが、こんなサイトがあったんですね。「大島てる」というんですが。どう見ても人名なんですけど、不動産屋さんみたいです。経営者が大島てるさんなのかは知りません。これが屋号みたい。 http://www.oshimaland.co.jp/index.html ↑大島てる 実は一ヶ月ほど前、ネットゲリラさんのサイトにここのリンクが張られていて、それで知ったんですよ。そこに、「六木ヒルズレジデンスB棟2307」という「物件」についてのエントリがあったんです。 http://shadow-city.blogzine.jp/net/2009/08/post_ac0b.html ↑ネットゲリラ「六木ヒルズレジデンスB棟2307」 ↑上のエントリでのりP夫の表紙の雑誌がでっかくアップになっておりますね。しかしこの六木ヒルズの「物件」は、のりPの少し前に話題になっ

  • 夏の終わりのサマーウォーズ(つづき・ネタバレ有): たけくまメモ

    昨日のエントリの続きですが、実はコメント欄で俺が書きたかったことはほぼ書いてしまいました。以下に採録しますが、盛大にネタバレを含みますのでご注意ください。 http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/195/26-29 (以下採録。一部文章を訂正してあります) 26 : たけくま ★    2009/09/12(土) 01:23:08   ID:??? 俺が最初エントリで書こうとしたのは、「俺が監督だったらこうする」というものでした。創作に正解はないので、あくまでも「自分なら」ですけどね。 俺が作るとしたら、たとえば田舎の大家族のドラマと、電脳世界の出来事を、はじめは全然関係ないパラレルな出来事として描いていく。田舎の90歳のおばあちゃんを中心にした旧家の大家族の儀式(犬神家みたいな)と、それとは関係なく電脳世界の出来事が進んでいて、そっ

    bridgestone
    bridgestone 2009/09/12
    成程、プロデューサ不在か…4人名前連なってますね、パンフ改めて確認してみたらば。
  • 夏の終わりのサマーウォーズ: たけくまメモ

    9月に入って東京も京都もすっかり秋めいてきました。俺は今週の月曜に京都入りして、早くも新学期に向けての準備を始めております。京都は夜になるとマジに寒くて、自宅から半袖の着替えしか持ってこなかったことを後悔しております。 今年は初めてやる講義が二つもあって、準備に追われてとてもじゃないが夏休みを楽しむ余裕なんてありませんでした。新学期は来週からですよ。 それで昨日、京都市内の映画館で細田守監督の『サマー・ウォーズ』を見てきました。前作が大傑作の『時かけ』ですし、同じスタッフで作ったこの映画も前評判がすごく高かったので、見よう見ようと思っていたのですけれども、あまりの忙しさに月日の経つのも夢のうちでした。気がついたら9月も10日。もしかして終わっているかも……と不安でしたが、ネットで調べたらやっていたので一安心。 それで、見たんですが、「ものすごくよく出来たアニメ映画だけど、この釈然としない感

  • 就職しないで生きるには: たけくまメモ

    ↑就職しないで生きるには(上の図版は旧版。現在刊行中の表紙は色が違っているが中身は同じ) レイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』は、1979年にアメリカで初版が出版され、81年に晶文社から日語版が刊行されました。今なお現役で刊行されている大ロングセラーであります。 俺は最初の邦訳刊行時に読んだんですが、81年といえば、俺が20歳から21歳にかけての年であります。まだ20歳だったこの年の春、俺は学校を中退して、家出したのでした。それからしばらくはホームレス状態が続き(最初の半年は物のホームレス。野宿こそしなかったが友達のアパートを転々としていた)、お先真っ暗な状況だったのですけど、そういう時に、屋でこのを目にしたのでした。俺の心情そのままのタイトルは、衝撃的でした。 書を一言で説明するなら、「ドロップアウトした人のための“起業のすすめ”」であります。ドロップアウトを直訳す

    bridgestone
    bridgestone 2009/09/09
    追記箇所が寝耳に水(ゴマブックスの倒産を聴いたばかりだし」)。
  • 『忍者武芸帳・影丸伝』復刻!: たけくまメモ

    小クリと言うと、この春にあの『新寶島』(手塚治虫)を完全復刻して業界をあっと驚かせましたが、この『忍者武芸帳』も、マンガ史的には『新寶島』と同じくらい重要な作品だと言えます。 その昔「貸マンガ」という、今は絶滅した分野がありました。『忍者武芸帳』は、貸マンガ史上最大のベストセラーと言われていて、白土三平の名前を一気に有名にした代表作にして出世作であります。この作品の担当編集者で、版元(三洋社)の社長だったのが長井勝一。 長井は後に青林堂を創業し「ガロ」を創刊します。「ガロ」は白土の『カムイ伝』を連載させるために作った雑誌でありまして、これも白土の代表作になりました。これはつまり、『忍者武芸帳』の成功なくしては「ガロ」も『カムイ伝』もなかった、ということであります。 『忍者武芸帳』には『影丸伝』というサブタイトルがつけられていますけれども、これは作者の白土が最初につけたタイトルだとか。し

    bridgestone
    bridgestone 2009/09/05
    全17巻かぁ…居住スペースとか諸々と相談せんと(電子出版は無いのでしょうかねぇ?)。
  • 竹熊君、“紙”はもう、ダメだよ…(後編): たけくまメモ

    これから紹介する話は、ごく最近、知人のA君と俺が交わした会話をまとめたものです。登場する人物名はすべてアルファベット表記(イニシャルとは限りません)ないしは記号表記にし、意図的にぼかしている記述がありますが、話の大意はこの通りで、特に金額の数字についてはA君の発言のままにしてあります。 A君は俺と同世代ですが、学生時代にライターデビューし、現在は小さい編集プロダクションの営業と経営に徹しています。社員は社長であるA君と、奥さんのみ。しかし、最近まで常時3~40人のライター・エディター・デザイナー(すべてフリー)を抱えていて、A君が営業をかけて出版社からもらってきたムックや単行仕事を、その都度自分の抱えるフリーから4~5人選んでチームを組んで、丸々一冊を1~3ヶ月かけて編集・制作していました。こうした請負仕事(その中にはA君の企画もあります)を彼の会社では常時、8~10冊は抱えていたので

  • 49歳になってしまいました。: たけくまメモ

    日、実をいうと俺の誕生日でありまして、なんと49歳になってしまいましたよ。最早おっさんまっただ中といいましょうか、あと12年くらいしたら初老と言われかねない年齢に達します。なんということですか。 それなりにバラエティに富んだ人生だったような、まだ何も成し遂げていないような、微妙な心持ちがします。 18歳で大学受験に失敗し、20歳で専門学校を中退して家出してしまい、そこからプータロー兼フリーランスの編集&ライターとして業界の片隅を歩いてきました。29歳で相原コージ君と『サルまん』を開始し、30代に入って迷い始め、40歳で結婚しましたがすぐに離婚し、スランプに陥って仕事が激減し、しばらく自暴自棄な生活でしたが44歳でブログを始めてブロガーとして生きることにしました。ところが46歳で脳梗塞で死線を彷徨いまして、47歳でなんとか復帰して『サルまん2.0』を始めましたが連載を中途で放り出してしまい

  • 須賀原洋行氏のご批判について(1): たけくまメモ

    だいぶ時間が経ってしまいましたが、自分は7月末、“この8月26日に大阪難波のモンタージュでトークライブ「マンガの黙示録2」を開催する”旨のエントリを書きました。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-e2aa.html ↑たけくまメモ「告知・大阪難波でトークライブ」 これは4月末に同じ店で行ったトークの第二弾。前回に引き続き、「マンガ界=出版界の崩壊」が大テーマで、今回は「フリー出版人として生き残るにはどうすればいいか」をメインテーマにする予定です。じつはマンガ界ばかりではなく、「出版界」全体も含み込んだテーマなんですね。 ところが、このエントリをアップした二日後になって、須賀原洋行氏の「マンガ家Sのブログ」に「たけくまメモの欺瞞性」(8月2日) が掲載されました。 http://uaa-nikki.cocolog-nift

    bridgestone
    bridgestone 2009/08/25
    WOTが働いちゃって、須賀原ブログのほうは読めないので何とも…。
  • 「シニフィアンの過剰」: たけくまメモ

    昨日、無事にTBSラジオ「ヱヴァンゲリヲン・破」深夜の緊急鼎談の収録を終えました。放送は今夜、日付変わって深夜1時半から4時まで放送されます。週明けに、ポッドキャストでもネット公開されますので、地方の方はそちらをお聞きください。 http://www.tbsradio.jp/life/2009/06/post_119.html ↑TBSラジオ公式ページ 氷川竜介・宮台真司・俺の三人が雁首揃えて正味2時間のトークをしましたが、映画の中身について具体的なことは何ひとつ触れていない(触れられない)という、異様な鼎談になりました。まあ僕と宮台さんに関しては、試写会すら見ていませんからもともと「知らない」わけなんですが、今回はインサイダー的位置にいる氷川さんの口からも、具体的な情報はまったく出ていません。プライベートでの会話においてもそれは同じでした。 普通、公開前の作品について関係者と話していると

    bridgestone
    bridgestone 2009/06/14
    Podcastは既に予約済み。本放送も些か入りは悪いがつきあってみようかと。
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