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ブックマーク / tomonodokusho.cocolog-nifty.com (12)

  • ローマの窓から平和憲法が見える-木庭顕「法学再入門:秘密の扉-番外篇」 - ともの読書日記

    【今日の言葉】 だがそのまえに、呪わしい欲望が、軍勢をとらえるのではないか 壊してはならぬものを、壊すことになりはしないか (アイスキュロス「アガメムノーン」) 【読書日記】 こんにちは。ともです。 今日は、雑誌『法学教室』2015年8月号に掲載された木庭顕「法学再入門:秘密の扉-番外篇」を読みます。 ■番外篇とは何か 木庭先生による「法学再入門:秘密の扉」は、「民事法篇」が2015年3月で終了してしまい、最近は『法学教室』を読むことも無くなっていました。が、なんと8月号に「番外篇」が予告されているではないですか。で、刊行前に「番外篇」とは何かについて、いろいろと妄想してしまいました。 ふと頭をよぎったのは、木庭顕「ローマ法案内」の序における「『ローマ法』は私法であるとは限らない」という一節です。 最近では、ほぼコンセプトを同じくする「公法・刑事法の古典的基礎」http://catalog

    ローマの窓から平和憲法が見える-木庭顕「法学再入門:秘密の扉-番外篇」 - ともの読書日記
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2015/09/13
    『法学教室』2015年8月号/「「占有」の射程が、憲法のうち人権規定まで延びるのは「最後の一人=個人の尊厳」の観点から想定はしていましたが…それを飛び越え、憲法の平和主義、憲法9条にまでも及ぶというのは驚き」
  • ボアソナード民法から読む木庭顕「占有理論」 - ともの読書日記

    【今日の言葉】 初学者には少し注意が必要です。まず、占有する権利、占有権というものはありません。占有はしているか、していないかだけです。占有訴訟は、占有している人しかできません。 (木庭顕「法学再入門:秘密の扉―民事法篇 第四話 消費貸借,その二」) 旧民法 第180条 法定ノ占有トハ占有者カ自己ノ為メニ有スルノ意思ヲ以テスル有体物ノ所持又ハ権利ノ行使ヲ謂フ (旧民法 明治23年4月21日法律第28号) 民法 第180条(占有権の取得) 占有権は、自己のためにする意思をもって物を所持することによって取得する。 (民法 明治29年4月27日法律第89号) 【読書日記】 こんばんは。ともです。 今日は、木庭教授の法学教室連載「法学再入門:秘密の扉―民事法篇」の第四話『消費貸借,その二』まで公表されたところで、その占有理論を、ボアソナード民法(旧民法 明治23年4月21日法律第28号)を参考にみ

    ボアソナード民法から読む木庭顕「占有理論」 - ともの読書日記
  • ギリシャとローマの交錯点としての憲法96条―木庭顕「デモクラシーの古典的基礎」「法存立の歴史的基盤」から読む - ともの読書日記

    【今日の言葉】 「学術的」とは別の言葉で言えば「批判的」とも言えるだろう。 (長谷川修一「聖書考古学」) 【読書日記】 こんばんは。ともです。 今日は、木庭顕「デモクラシーの古典的基礎」「法存立の歴史的基盤」を解釈した地点から、―いわば「斜め後ろ」から―、憲法96条を読んでみたいと思います。あくまで私の「解釈」ですので、みなさまは「批判的」にお読みください。 ■憲法96条を素直に読んでみる まず、素直に条文を読んでみましょう。 日国憲法 第9章 改正 第96条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。 2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこ

    ギリシャとローマの交錯点としての憲法96条―木庭顕「デモクラシーの古典的基礎」「法存立の歴史的基盤」から読む - ともの読書日記
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2013/05/13
    「「民主の原理」=ギリシャ型デモクラシーと、「自由の原理」=ローマ型法システムが、「個人の尊厳」=「最後の一人」を守るという共通の原理に貫かれいること」
  • ソクラテスの法学―木庭顕「法学再入門:秘密の扉-民事法篇」 - ともの読書日記

    【今日の言葉】 文化とは、文をもって化する、文をもって民を治める、という意味なのです。 (古井由吉「漱石の漢詩を読む」) 【読書日記】 こんばんは。ともです。 今日は、木庭顕「法学再入門:秘密の扉-民事法篇」の「第一話,占有」がおわったところで、多少感想を。 ■なんでいまさら... 木庭教授が約10年ぶりに法学教室で連載を開始したと聞き、大河ドラマのような長編大作である「政治の成立」「デモクラシーの古典的基礎」「法存立の歴史的基盤」という三部作を出しつつ、それらを要約した「ローマ法案内」という概説書や、一般の法律家も読みやすい言葉で書いた「現代日法へのカタバシス」などの論文集で、さらにそれらの補足を行ってきて、いまさら何をやられるつもりなのかな、と訝しがっていたところ、4月号を読んでやっとわかりました。 そう、木庭教授は「教育がしたいのだ」と。 ■ソクラテスの方法 そのソクラティック・メ

    ソクラテスの法学―木庭顕「法学再入門:秘密の扉-民事法篇」 - ともの読書日記
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2013/04/30
    「木庭顕「法学再入門:秘密の扉-民事法篇」の「第一話,占有」がおわったところで、多少感想を」
  • 自由な憲法解釈と政治の不在―木村草太「憲法の創造力」 - ともの読書日記

    【今日の言葉】 実は、法の世界に入るためには秘密の入り口があるのです。知りませんでしたか? (木庭顕「法学再入門:秘密の扉―民事法編」) 【読書日記】 こんにちは。ともです。 今日は、木村草太「憲法の創造力」を読んでみたいとおもいます。 ■魅力 木村草太の魅力は、なんといっても、その「同時代性」にあるとおもいます。 自身の憲法講義をベースにした演習書「憲法の急所」では、ユーモアあふれる秀逸な設例で大いに楽しませてくれました。鮮やかに右左を逆転させ思考の深化を誘う「国家伴奏拒否事件」設例や、涼宮ハルヒに関する社会現象から着想を得た「妄想族追放条例事件」設例など、遊び心が満載です。また「キヨミズ准教授の法学入門」では、石黒正数のイラストととぼけた会話の妙などが、同時代感覚をふんだんに吸収したつくりになっており感心しました。 ■「憲法の創造力」 その木村草太が「憲法学の入門書」を一般人向けにだし

    自由な憲法解釈と政治の不在―木村草太「憲法の創造力」 - ともの読書日記
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    bt-shouichi 2013/04/14
    「「法の前提には政治があり、政治とは暴力や不透明な取引を排除し、言語による自由な議論のみが君臨することである」という木庭顕の基本テーゼ」からの批判
  • その後の世界―エヴァQとぼくたちの失敗 - ともの読書日記

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2012/11/30
    「あてどもなく歩く3人の後ろ姿。どこへいくのか、明確な行き場もなく、どちらを見ても荒れた大地。それでも僕たちは歩いて行かなければいけない。やり直し(redo)ができることを希望として。」
  • ここにコモン・ローの驚異についての書が始まる―木庭顕「ローマ法案内」再読 - ともの読書日記

  • 魂の法的観念体系による擁護のために-木庭顕「現代日本法へのカタバシス」 - ともの読書日記

    【今日の言葉】 「哲学は何の役に立つのか?」と問う人には次のように答えなければならない。 自由な人間の姿を作ること、権力を安定させるために神話と魂の動揺を必要とするあらゆる力を告発すること。たったそれだけのこととはいえ、いったい他に何が、そんなことに関心を持つというのか。 (ジル・ドゥルーズ「ルクレティウスとシミュラークル」) 【読書日記】 こんばんは。ともです。 今日の読書は、日学士院賞をめでたく受賞された木庭顕教授による最新論文集「現代日法へのカタバシス」です。 この論文集は、かつて雑誌「法学教室」に連載され話題となった表題作「現代日法へのカタバシス」のほか書き下ろし論文2を含む論文集です。木庭教授には他にも、「政治とは何か」とか、「ローマのポーコック」など、残念ながら今回の論文集には収録されなかった大変面白い論文がまだあります。それでも、この10の論文が一冊のでまとまって

    魂の法的観念体系による擁護のために-木庭顕「現代日本法へのカタバシス」 - ともの読書日記
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2011/11/03
    面白い。しかしこれを読んでも俺は「依然混乱している」。やはり買うか…
  • すべてが夢の中のよう-幸田文「きもの」 - ともの読書日記

  • 永遠のローマへ-ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」、木庭顕「ローマ法案内」 - ともの読書日記

    【今日の言葉】 異国の言葉(ラテン語)で記された異国の法(ローマ法)は、 学者によって導入されたものであり 学者だけがこれを理解することができた。 (イェーリング「権利のための闘争」) 要するに「ローマ法」を何か打ち出の小槌のように神秘化して捉えてはならず この態度はまた古色蒼然たるもののように感じて忌避することにも繋がる。 そして神秘化から免れる唯一の方法は人文主義的方法である。 (木庭顕「ローマ法案内―現代の法律家のために」) 【読書日記】 こんにちは。ともです。 今日の読書のテーマは永遠のローマ。 まずは、今年注目を浴びたヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」から。 ■ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエⅠ、Ⅱ」 正直はじめてⅠ巻を手に取ったとき、「ローマの風呂」だけで単行マンガが成り立つものだろうかといぶかしがったものですが、読み出したらこれが面白くてとまらず、Ⅱ巻が出たとき迷わず買い求めた

    永遠のローマへ-ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」、木庭顕「ローマ法案内」 - ともの読書日記
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2010/12/29
    「ローマ」と「タイムスリップ」と「不条理な状況においてもいつも明るく笑ってしまえというラテン気質」をキーワードにして、『テルマエ・ロマエ』と木庭顕を語る
  • 新エヴァ:破は新しい政治を求めているのか - ともの読書日記

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2010/12/09
    木庭顕「法存立の歴史的基盤」、愛を読むひと、そしてヱヴァ破を、「かけがえのない一人の女性を守る」というテーマで語る面白くて刺戟的な記事
  • ローマ法、その可能性の中心 - ともの読書日記

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2010/12/09
    本の値段をページ数で割って「1ページの単価」を出すゲームによる木庭顕の三部作の分析
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