【ホアヒン(タイ中部)=円入哲也】鳩山首相が24日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳らとの一連の会議で、「東アジア共同体」構想にからみ、日米同盟の重要性に言及したのは、沖縄の米海兵隊普天間飛行場の移設問題をめぐって日米関係が緊迫する中、自らが提唱する共同体構想が「米国外し」でないことを明確にする必要に迫られたためだ。 「日本の新しい外交政策として、日米同盟を外交の基軸に位置づけている。同時に、東アジア共同体という長期的ビジョン(構想)を掲げている」 首相は24日、ASEAN10か国の首脳や中韓両首脳を前に、東アジア共同体の説明よりも先に、日米同盟の重要性にわざわざ言及した。今月10日、北京で行った同じ中韓両首脳との会談で、「今まで米国に依存しすぎていた」と語った姿勢からは、様変わりだ。 米国がいない首脳会議の場で、首相が真っ先に日米同盟の重要性を強調するのは異例ともいえ、日本外交の「基
【ホアヒン(タイ中部)=円入哲也】鳩山首相は24日午前(日本時間24日昼)に開会した日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の第12回首脳会議に出席した。 首相は持論の「東アジア共同体」構想について、アジア重視と同時に米国の関与を求める立場であることを説明し、各国の理解を得たい考えだ。また、2015年を目標とするASEAN共同体の実現に向けた積極的支援を表明する。 首相に同行している松野頼久官房副長官によると、首相は日・ASEAN首脳会議の場などで、東アジア共同体構想について「長期のビジョンであり、開放的で透明性の高い地域協力を推進したい」との考えを伝える。そのうえで、ASEANを含む東アジア諸国を同構想の中核として位置づける一方、「米国の関与が極めて重要だ」として、米国を排除しない考えを明確にする。 東アジア共同体への米国の関与については、岡田外相が否定的な見解を表明したこともあり、米側で
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