稚魚の不漁でうなぎの価格が高騰する中、22日の「土用の丑(うし)の日」を前に、大手スーパーの一部でかば焼き値下げの動きが出てきた。今年も不漁が続くと見込み、うなぎの卸価格が安くなる昨秋の段階で大量仕入れに踏み切ったのが「値下げマジック」のからくりだ。 【電気、食品は…値上げ次々】最近の主な値上げを一覧でチェック ダイエーは13〜15日の3連休に全店舗で、昨年は1980円だった「鹿児島県・宮崎県産 うなぎ蒲焼(かばやき)(大)」(約160グラム)を約2割値下げの1580円で販売。売り上げは前年同期比約2倍と好評だった。20〜22日の3日間も再び特価で販売する。セール第1弾が評判を呼んだため、「売上高はさらに増えそう」(ダイエー)。宣伝効果も大きく、店舗によっては別の日も特売を行う。 不漁が続き、今年のうなぎの稚魚は過去最高の1キロ248万円と、比較的豊漁だった2009年の約6.5倍の高値