5月28日午前。東京・練馬区の、石神井川のほとりに佇むこぢんまりとした斎場に、溢れんばかりの弔問客が詰めかけた。収容人数100人の会場に300人超の行列。その多くは、20歳前後の青年や、10代の学生たち。彼らは最愛の恩師に別れを告げた――。 * 1週間前の5月21日未明、練馬区立のA中学校教諭・石井武秀容疑者(37)が自ら命を絶った。18日に教え子の男子生徒への強制わいせつ罪で逮捕され、釈放された直後の出来事であった。 だが、教え子たちの証言から浮かび上がったのは、“わいせつ教諭”とは様相を異にするひとりの教師の実像だった。 〈男子生徒にわいせつ容疑 中学教諭を逮捕〉 新聞各社による一報は、教え子たちに衝撃を与えた。報道では、トイレの個室に男子生徒を連れ込み、股間を触るなどわいせつな行為に及んだとされた。 「うそだ、先生がそんなことするはずがない……」 昨年、石井容疑者が卒業を見送った元教
黒のジャケットに白いシャツ、長めのスカート、髪は後ろで一つ結び。まるで就活生のような元アイドルらしからぬ地味な服装で山田被告は、化性っ気のない深刻な面持ちで、ほとんど体を動かすこともなく裁判官の言葉に耳を傾けていた。 この裁判で驚いたのは、辛島裁判官が判決文を読み上げた後、山田被告に対して国選弁護費用の免除を言い渡したことだ。 一般的に国選弁護人を選任する場合には資力が50万円未満であることが必要で、執行猶予になった後に支払いを求められるケースもある。しかし、執行猶予となりながらも費用を免除される山田被告には、金銭的な余裕がまったくないということになる。仮にも元アイドルで、数千万円を搾取したとされる詐欺グループの一員だったにも関らずだ。 山田樹奈(本人のTwitterより) 「使い捨てられるような末端の役目」 担当の社会部記者が解説する。 「山田被告は当時の交際相手で同じ罪に問われた田口零
東京都が都立高校の高校生に1人1台のPC(タブレット等含む)導入を立案したが、それが、保護者の負担により高額PCの購入を迫るものであることが明らかになった。 前段としては、国費により全国の小中学校生に1人1台のPCを支給し、合わせて全学校にネットワーク環境を整備する文科省の「GIGAスクール構想」がある。 この構想は19年12月に閣議決定されて補正予算で2318億円を計上し、5年計画で着手された。翌20年にコロナ禍が発生して休校・分散登校、オンライン授業などが始まると計画は前倒しされ、20年度1次補正予算でさらに2292億円を計上して支給が早められた。今年7月時点で、全国の公立小学校の96%、公立中学校の97%が、全学年または一部の学年でPCの利用が開始されている(文科省)。 文科省はPC支給に当たり、1台5万円程度を想定して1台4万5000円を上限とした国費の投入を決め、標準仕様書を提示
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く