【ワシントン=貞広貴志】米大統領選で共和党の副大統領候補に指名されたサラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)のシンボルマークである縁なし眼鏡に注目が集まり、米国内で注文が殺到している。 実はこの眼鏡、工業デザイナーの川崎和男・大阪大学教授がデザインし、福井市の増永眼鏡が製造したもの。図らずも日本のデザインが「ペイリン・ブーム」に一役買う形となった。 流行商品を紹介するウェブサイト「ショッピングブログ」によると、ペイリン氏の候補指名直後から、チタン・フレームでレンズが四角の眼鏡を見て、「どこで手に入るのか」と照会が相次ぎ、同じようなデザインの眼鏡の売れ行きも急増したという。 米紙「USAトゥデー」によると、ペイリン氏は昨年12月に地元アラスカ州の眼鏡店の担当者を自宅に呼んで300種類ほどのフレームから自ら5種類に絞り込み、最後は家族の意見も聞いた上で「おしゃれに見える」との理由でこの型を選んだ