北朝鮮砲撃:北のロケット砲の脅威とは 北朝鮮砲撃 弾頭重量だけでも27キロ、炸薬量は曲射砲の8倍 致命的なやけどを負わせる熱圧力弾 北朝鮮軍が23日、西海(黄海)上の延坪島に向け発射した122多連装ロケット砲は、数十発のロケット弾を一度に発射し、広範囲を焦土化する兵器だ。有事の際、兵士たちが最も恐れる兵器で、第2次大戦中には旧ソ連軍の「カチューシャ」ロケットがドイツ軍に対して、1991年の湾岸戦争では米軍の多連装ロケットシステム(MLRS)がイラク軍に対してそれぞれ使用し、恐怖の対象となった。こうした兵器を、戦時でもない平時に非武装の民間人に向けて用いる行為は、世界的にも極めてまれで、国際的に非難される事案とされる。 それだけでなく、北朝鮮軍は通常の砲弾よりも威力の高い「熱圧力弾」系列の弾頭を使用したと考えられている。熱圧力弾で攻撃された場合、ひどいやけどなどの致命傷を負うことになる。 多