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ブックマーク / www.style.fm (11)

  • WEBアニメスタイル | ニュースで振り返るアニメ界2010 新しい動きと悲しい知らせに揺れた年

    今年の更新もこれで最後。振り返ってみると、様々なニュースに揺れた1年だった。 停滞する経済状況の中、アニメもまた以前のような好況を謳歌するわけにはいかなくなっている。そんな中でも、「アニメノチカラ」のような果敢な試み、『けいおん!!』『デュラララ!!』のようなヒット作、『おまえうまそうだな』のような佳品など、これからを期待させる動きがいくつかあった。小規模公開での劇場作品が次々現れ、またOVAの先行イベント上映など、従来の公開形態とは異なる道を模索する動きも多く現れている。 一方、大きな訃報に揺れた年でもあった。ベテランから中堅まで、多くの名のある方々が、この世を去られている。中でも今 敏監督の死は、次回作の制作途上ということもあり、衝撃を持って伝えられた。また、『宇宙戦艦ヤマト』で一時代を築いた西崎義展プロデューサーの訃報も、昨年は『復活篇』を公開し、健在ぶりをアピールしていただけに驚き

  • WEBアニメスタイル_COLUMN:『機動戦艦ナデシコ』と『宇宙戦艦ヤマト』?

    『機動戦艦ナデシコ』の企画設定は、色々な人のアイデアがぶち込まれているだけに、なにやら格的に聞こえるSF的発想、SF的用語、登場人物も、いささかパターンではあるが、様々なタイプが右往左往している。 企画当初から参加しているならまだしも、脚を書き始める時点で参加したかたちの僕には、複雑かつ膨大な設定がちんぷんかんぷんだった。 飛び交うSF用語も、おおよその意味はわかるのだが、とてもマニアックで憶え切れない。 だからといってハードなSFかと思えば、登場人物の行動はほとんどコメディである。 戦艦の名前からして「ナデシコ」を筆頭に、味方の戦艦は花の名前「コスモス」「カキツバタ」etc、敵の兵器は「バッタ」「ゲンゴロウ」など虫の名前が多く……。そればかりではない、この作品全体に登場するいろいろな名称は、日の古代神話をネタにしたものから、おそらくSF考証の人が名づけたのだろう、格SFに登場する

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第486回 『火垂るの墓』の「他者」

    『火垂るの墓』は、執拗に清太と「他者」の関係を描いた作品だ。今回からしばらく、「他者」についての描写を中心にして振り返ってみよう。 まず、ファーストシーンだ。清太は清太駅構内に力なく座り込み、うつむいている。彼はやせ細っており、着ている服もボロボロだ。一応、説明しておくと、これは劇中の時間軸では、ラストシーンの後に相当する場面である。清太の幽霊が、死にゆく清太を見ているという構成の場面であり、幽霊のセリフによって、そこに座り込んでいる少年が主人公であるらしいことは、説明されている。 歩いてきた男性が、清太に気づいて「おっと」と言ってから避けて「汚いやっちゃなあ」と言う。気づかなかったら清太を踏んでいたかもしれない。その後、通り過ぎる人達が、清太に対して「汚いなあ」「死んどるんやろか」「アメリカ軍がもうすぐ来るちゅうのに、恥やで。駅にこんなのおったら」とコメントする。清太が死んだ後で、駅員が

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第485回 『火垂るの墓』のおばさん

    『火垂るの墓』を観た観客の多くにとって、清太と節子が世話になった家のおばさんは、印象に残るキャラクターだったはずだ。彼女は主要登場人物の1人であり、中盤は清太とおばさんの関係を主軸にして話が進む。彼女は、清太が配給品をもってきた時などには明るく接するが、それ以外の時には小言や嫌みを言って、きつくあたる。 強烈だったのが、清太達の母親の着物を米に替えた前後の描写だ。米を手に入れた日の晩飯では、優しく清太と節子に接して白米を振る舞う。次のシーンは、数日後の朝の場面だ。今度は掌を返したかのように、清太と節子に冷たく接する。おばさんの娘と、その家の下宿人(この原稿を書くまで、家にいる男性をおばさんの息子かと思っていたのだが、絵コンテで確認したら下宿人だった)の弁当には白米のおにぎりを用意するが、清太と節子の昼飯は雑炊だ。おばさんは、家で遊んでいる人間には米の飯なんてべさせられない、と言う。そ

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第267回 リアルロボットアニメの終焉

    第262回「アニメファンが浅倉南を苦手な理由」で、1986年に、アニメファンやアニメ雑誌にとっての「TVアニメ冬の時代」が始まると書いた。今回はそれに関連する話題として、ロボットアニメの減少について触れておきたい。 放映数の推移については、データを見てもらうのがてっとりばやいだろう。第151回「ロボットアニメが多すぎる」でも話題にしたようにロボットアニメの数が一番多かったのが1983年だ。そこから数年間のタイトルをリストにしてみた。以下のように、TVで放映されるロボットアニメは減り続けた。 1983年にTVで始まったロボットアニメ (1)『亜空大作戦 スラングル』(国際映画社 1月21日〜) (2)『聖戦士 ダンバイン』(日サンライズ 2月5日〜) (3)『光速電神 アルベガス』(東映 3月30日〜) (4)『装甲騎兵 ボトムズ』(日サンライズ 4月1日〜) (5)『銀河疾風 サス

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

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  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第109回 TV『マクロス』と近親憎悪

    10年くらい前、何かの理由でTV版『超時空要塞マクロス』を観返して、自分がこの作品に対してネガティブな感情を持っている事に気がついた。一番嫌だったのが、一条輝の言動や、彼を中心にした恋愛模様だった。この話は、同年輩のアニメファンと話しても、同意してもらった事がない。先日も、それを話して「小黒さん、そんな事を考えているの?」と言われてしまった。『マクロス』に関して、こんな感情を抱いていたのは、日広しといえども、僕だけかもしれない。 輝は、ミンメイに呼びかける時に「おたく」と言う。ビデオで観返すと、呆れるくらいに「おたく」を連発している。ちなみに、アニメファンの呼称としてオタクという言葉が定着するのは、ずっと後の事だ。輝が「おたく」という言葉をミンメイに対して遣うのは、彼女に対して距離をとっているからだろう。ナチュラルにアプローチできないから、名前を呼ばずに「おたく」と言ってしまう。可愛い格

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第108回 「愛は流れる」と脳内補正が効かない作画

    前回(第107回 『超時空要塞マクロス』(TV版))の原稿で、『マクロス』と一緒にやっていたアニメ版『レインボーマン』の放映時間を間違って書いてしまい、それについて何通かメールをいただいた。ご指摘感謝。それと、単純ミスをしてしまい、すいません(すでに前回の原稿は修正しました)。普段ならデータ的な事は、マメに確認するようにしているのだけど、昨日は書き上げてすぐに出かけなくてはいけない用事があって、チェックが甘くなっていた。間違えたのは、僕が『マクロス』は、ほぼ全話を録画で観ていたので、放映時間について、きちんと認識していなかったからだ。ちなみに『レインボーマン』は友達が録画していて、作画がいい回だけ、放映後に観せてもらっていた。その友達も全話を録画していたわけではないので、『レインボーマン』の作画のいい回で、チェックできていないエピソードが何かある。ずっとチェックしたいと思っているのだが、

  • animator interview 板野一郎(1)- WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    『伝説巨神 イデオン』や『超時空要塞 マクロス』での板野一郎の仕事は、実に斬新なものだった。かつてないほどにシャープであり、リアル。しかも、アニメならではの映像の快楽がそこにあった。彼のハイスピード&アクロバティックなアクションを、ファンは“板野サーカス”と呼んだ。彼は、メカアニメの歴史を語るうえで決して忘れてはいけない存在だ。 このインタビューは、彼の主催するD.A.S.Tで行われた。板野さんが描くメカアクションは勿論かっこいいのだが、ご自身の仕事ぶりや人柄も、それに負けないくらいパワフルだ。取材時のトークも、熱のこもったもので、インタビュアーの小黒もちょっと圧倒されてしまった。話題は“板野サーカス”を生んだアニメーター時代と、「ULTRAMAN」「ウルトラマンネクサス」等の3DCGについてが中心である。 2004年10月4日 取材場所/東京 D.A.S.T 取材・構成/小黒祐一郎 19

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第20回 『機動戦士ガンダム』

    『機動戦士ガンダム』は、1979年4月に放映がスタートしたTVアニメだ。現在でも多くのファンに支持されているビッグタイトルである。巨大ロボットをモビルスーツという兵器としてとらえ、リアリティのある世界観でドラマを展開する等、様々な新機軸を打ち出した。今さら紹介するまでもないだろうが、原作と総監督(原作は連名)は富野喜幸(現・由悠季)、キャラクターデザインとアニメーションディレクターは安彦良和。日サンライズ(現・サンライズ)の作品である。 放送開始前の期待は、あまり大きくなかった。あくまで新しいロボットアニメの1だった。当時の「アニメージュ」の新番組特集では、同時期に始まった『未来ロボ ダルタニアス』に1ページを割いているのに、『ガンダム』は3分の1ページの扱いだ。『無敵鋼人ダイターン3』の最終回についた予告で、ハードなロボットアニメらしいという事は分かっていた。『ダイターン3』最終回

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    人数は少ないがNHKで放送されていたアニメでも『ポケモン』と同じような事件が起きていた。 しかも、その事実は報道されていなかった。 もし、その事実が知らされていたら、『ポケモン』の問題を起こしたエピソードは、それなりの処理をして作られ、被害者は出なかったかもしれない。 しかし、後で何を言っても遅い。 起きたことは起きてしまったのである。 事件の原因は、俗にパカパカというアニメ表現らしかった。 その表現でTVを見ている視聴者が光感受性発作(強い光による刺激が、視神経を経て大脳皮質に伝わり、発作を起こす脳波が誘発される症状)を起こしたというのだ。 この事件は他のアニメでも起こりうる事だった。 いや、激しい明滅表現をすれば、アニメ以外のTV番組や映画でも起こるかもしれない事件だったのである。 今までのTV番組は、「赤信号、みんなで見れば怖くない」状態だったのだ。 マスコミの『ポケモン』バッシング

    bunoum
    bunoum 2008/11/27
    「人数は少ないがNHKで放送されていたアニメでも『ポケモン』と同じような事件が起きていた。しかも、その事実は報道されていなかった。」
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