ブックマーク / chibigori.hatenablog.com (65)

  • 今日も嫌がらせ弁当 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    この映画は一つのお弁当だわ。そうオープニングが丁度蓋を開けるところかしら。包みを開けるって表現しても良いけど。そのお弁当の中には、シングル、思春期、反抗期、恋愛等々がギュッと詰め込まれていて、べきる頃にはもうお腹がいっぱいに満たされているの。美味しすぎるのか、つい笑っちゃったり泣けてきたりするのよね。自慢じゃないけどアタシはこの方うん十年もお弁当は作った事もべたことも無いので、手間の掛かった素敵なキャラ弁なんか見ちゃうと、それだけで幸せな気分に浸れちゃう感じ。そりゃそうよね。べるって言ったらコンビニ弁当ですもの。でも馬鹿にしちゃダメよ。最近のは研究してるのか美味しいんですから。って言っても以前ならべる人かその周辺の人くらいなんでしょうけど、今は映画にもあったようにブログに挙げていろんな人に見てもらえるからお弁当も幸せよね。タコさんウインナーやブロッコリーと違って今回のおかずはいろい

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    c089818 2021/02/20
  • ゴジラ2000 ミレニアム - ★気ままに自宅で映画観賞★

    第一作目が1954年。今回が1999年ですから、まさにあれから40年ってノリですね。オープニング早々惜しげも無く登場するゴジラは、歳月の経過もあって角が取れて丸くなるどころかトゲトゲしくなっていて、背中などはヒイラギの葉もビックリってくらい。とは言え、昭和時代と違ってスケール感や臨場感はかなりアップしていて迫力もありますね。自衛隊による攻撃なども然り。以前のオモチャ感覚とは一線を画します。もちろん、目につく部分も当然あるわけですが、子供向けと考えれば特上まで行かなくても上の出来。ただ、その期待した怪獣ものの色合いが途中からSFの流れに変わって行って、スターであるゴジラが長い休憩に入ってしまうのが残念なところ。ギャラの関係でしょうか。方向性が曖昧になっていると知ってる道に出た安心感が生まれて来るんですけどね。何か途中で水を差されたようでワクワクどころか集中力が低下します。しかしながら、メッセ

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    c089818 2020/12/19
  • カリブの熱い夜 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    TV番組か何かで紹介されたポルシェとフェラーリの生々しいバトルが記憶に残ってる作。公開は1984年です。以前からずっと見たいと思ってたんですけどね。レンタルなどで見掛けても字幕オンリーでつい先へ延びてしまったわけですが、探せばあるもんで、今回はようやく念願の吹き替え版での視聴となりました。ジャケットとタイトルから連想すると大恋愛。つまりは近寄るだけでアッチッチとなるような恋物語と思ってました。実際それも外れてはいないんでしょうけどね。不穏な空気と言いましょうか、だいぶイメージしてた方向性と異なって困惑も少々。実際のところ熱いのは夜では無くて男って感じですけどね。その男とはジェフ・ブリッジス。良くも悪くも一途で映画の中の存在感は抜群です。さらにはレイチェル・ウォード。顔も美形ながらスラリと伸びた脚がまた魅力的で、非接触式温度計で測られたら見ているこちらも熱くなってるのがバレテしまうのではな

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    c089818 2020/12/07
  • 万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳- - ★気ままに自宅で映画観賞★

    最近CMでよく見かける気がする綾瀬はるかが主演。茶目っ気のある演技もなかなかですが、こういったキリッと凛々しい彼女も悪くはありません。原作は松岡圭祐の推理小説でシリーズになっているようです。間抜けっぽい警察等を見てると作品自体はドラマ特番の印象が拭えないものの、肩の力を抜いてサラッと見られる点では邦画ならではの気楽さがあって言って良い。複雑の領域を通り越して難解なレベルに達すると見ている側も疲れますからね。実際にモナ・リザは一度も見たことはありませんけど、芸術に疎い私などは贋作は愚か、最新のプリンターで刷られたものを見ても判別は難しく、凄さを聞かれたとしても答えに窮するだけでしょうね。特筆すべき点はルーブル美術館内でのロケをしたことでこれは日映画初なんだとか。ちょっとこの辺りはどこで撮影したんだろうって気にはなっていましたが。物語自体は面白い趣向で次第にその秘めた謎に引き込まれて行きます

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    c089818 2020/12/05
  • セレニティ : 平穏の海 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    何でチェックしたのか覚えてないのですが、登場人物はしっかり記憶に残っていました。それはアン・ハサウェイです。彼女の作品は全て見るべしと丹下段平が言ったかどうかは別にして、一応どんな作品であっても見ておきたい。もちろんこれはマックウィーンやステイサムにも共通して言える事ですが。2019年に公開されたスリラー作品は、目に眩しいばかりに広がる鮮やかな海と釣りのシーンが大半を占めていて、大物を狙うあたりは宛ら現代版の老人と海かと思ったりしましたね。ただ、それではいくら何でも芸もないしスリラーには結びつかない。個人的主演のアンもなかなか出てこない点もヤキモキもさせられるポイントだったりしますが、彼女の登場により俄に怪しい気配が漂ってくる。実際のところの主演はマシュー・マコノヒーで、アンとは宇宙もの以来になるでしょうか。画面から汗臭さが届くくらいに野性的な男を余すとこなく演じ、時間と共に増していく緊迫

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    c089818 2020/12/04
  • マクマホン・ファイル - ★気ままに自宅で映画観賞★

    これも原題と邦題が異なる作品でありますが、実際のところどっちでも良い。と言うのが率直な感想。ジャンルはスリラー。ただ、政治色が強く、おまけにストーリーも難解でちっとも入って行けない。困ったちゃん作品です。二桁くらい観ればひょっとして理解出来るのかと思ったりしたものの、その時間を他の映画に費やした方が良いと誰もが思うのではないでしょうかね。正直途中で切り上げたい気分でしたよ。でも根性で見ました。やはり映画鑑賞にはカエルが持ってる根性も必要です。それを改めて教えてくれた作品ってことにもなるわけですが、一番の理由はアン・ハサウェイが主演ってことに尽きますね。彼女あっての辛抱二時間弱です。声も甲斐田裕子で文句なし。キアヌの悪魔祓いに迫るタバコも様にはなってるし、ほぼスッピンのアンも素敵でしたけどね。ちなみにキアヌの吹き替えでお馴染みの森川智之は今回ベン・アフレックを担当。この辺りに関しては安心感も

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    c089818 2020/11/21
  • 白夜行 - 白い闇の中を歩く - ★気ままに自宅で映画観賞★

    600目の記事は、あと少しで読み終わりを迎える東野圭吾原作の韓国映画。2009年公開となっておりますが、日では2012年と日版の1年後らしいですね。注目点はやはりその描き方で、パズルのピースの欠落を髣髴させる日版に対してどう表現してあるのか。そんなお国柄の違いをとくと拝見とディスクを挿入。ちなみに作はR18+指定になっておりますので、お子様とご一緒にご覧になると慌ててリモコンを探す羽目になるので要注意。それも初っ端からですからお気を付けあそばせ。さて韓国版はビルが舟という具合に設定の違いこそあれ、恋愛色を強く押し出してる感じが致しましたね。それと先に紹介したSF映画の1と2のように隠して謎めかせた日版に比べ韓国版は惜しみも無く画面に登場させる。宛らこちらは2のようです。その為、難解度もグッと下がって判り易く仕上げられているような気がします。唐沢雪穂役となるのがソン・イェジンで

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    c089818 2020/11/01
  • ジャッジ 裁かれる判事 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    フィクションから一転しての生々しい現実であります。誰かの記事をメモっておいたんですけどね。残ったのは文字だけで参考にさせていただいた方には申し訳ないとお伝えしておきます。2015年に公開された作はパッと見て判るように、法廷でのやり取りが繰り広げられます。当然、セリフも激しくなりおちおち字幕を読んでいたら肝心の演技を見落としてしまいがちになるので、ペラペラな人はともかくとして出来れば聞き慣れた言語で見ていただくのが良いかと。とは言えこの映画、音を消して見ても表情などで話しの流れが掴めるんじゃないかって気もしますね。その中でも強烈な個性で映画の中心となるのが、ロバート・ダウニー・Jrとロバート・デュヴァルのWロバート。ダウニーも空飛ぶスーツを脱いで戦いに挑むわけですけど、父親役のデュヴァルとの絡みが何とも言えずイライラハラハラさせてくれる。外国に限らずこんな親子はあちこちで見られそうですが、

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    c089818 2020/10/31
  • 亡国のイージス - ★気ままに自宅で映画観賞★

    響きがカッコいいですね。哀愁のカサブランカのようです。洋画で言えば『ホワイトハウス・ダウン』邦画なら『天空の蜂』を思い浮かべた方もおられるでしょう。筋書きとしては良いですよ。『東京湾炎上』ってのも映画の世界ならアリですからね。懸念するって言えば、任侠映画以外(西部警察は除)のドンパチで、一発二発で収めてくれと思ってたら始まっちゃいましたよ。せっかく俳優陣も良いのに残念です。どうせなら『空母いぶき』を凌ぐくらいに派手にやってもらったほうが驚きも増すってもんです。予算も増すでしょうが。あるいは最後は『AVP2』のようにズドーンと。さすがにこれやったら記憶に残る邦画ランキングでも上位に入るでしょうが、これだって『日沈没』よりはずっとスケールが小さいですからね。さすがと思わせた演技は寺尾聡。『半落ち』でもそうでしたけど、苦悩する表情が上手く知らぬ間に見入ってしまう魅力があります。一応主演は真田広

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    c089818 2020/10/03
  • ある決闘 ~セントヘレナの掟~ - ★気ままに自宅で映画観賞★

    久しぶりの西部劇です。と思ったら様相に違和感が。いや確かにこれは西部劇だ。二転三転する要因はらしからぬ雰囲気を感じ取ったからなんでしょう。西部劇には似つかぬスリリングな気配。タイトルやジャケットは如何にもなんですけどね。しかし、画面から漂ってくるのはサスペンスで、謎めいたところなどは宛らX-ファイルのようです。特にスキンヘッドの男性のただならぬ存在感が凄く見ていて時に怖いくらいです。宣教師って肩書もどこか怪しく映って迫力を増してるようにも思えますね。演じるのはウディ・ハレルソン。他に何の映画に出ていたのか覚えてないくらいなんですが、この作品に関してはちょっと強烈ですね。ふと見ていて頭に過ったのが、ハンニバル・レクターでしょうか。もちろんあそこまでのインパクトは無いものの、時折重なって見えることがあるんですよ。得体のしれない緊張感が延々と続く辺りも似ているかもしれません。それ以外で印象に残っ

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    c089818 2020/10/03
  • オーシャンズ13 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    このシリーズを見てると国産車を想い出す。初代は話題にもなりセンスも良く人気も出た。さらに売ろうと意気込む二代目は直進安定性の向上とホイールベースを伸ばし移住性と安全性の確保からボディサイズをアップ。当然重量も増し初代のような走りは何処へやら。それでも支持する人はいる。関係者や開発に携わった人である。しかし、売れ行きは半減以下。そこで原点に戻ろうと三代目が作られる。ボディをコンパクトに、そして初代を髣髴させるスタイリング、排気量等の見直し、細部にまで拘った軽量化。と、こういう流れである。つまり二作目でいろいろ盛り込んだ割に低評価な為、今一度原点に帰すべく作られたのではないか。見ていてついそう感じてしまうのが前作から三年後に公開された作。個人的には24時間後の視聴になるが、一作目に抱いた期待感が無意識のうちに体内に湧き起って来る。例えるなら試乗するや否やこれならばとドライバーが感じる感覚にも

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    c089818 2020/09/26
  • 新座頭市 破れ!唐人剣 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    何人かの座頭市は見ました。ただ、やはり勝新に限るというのは誰しも思う所じゃないでしょうか。恐らくそれは今後も変わらない。立ち振る舞いやその喋り。見るものを魅了する鮮やかな殺陣。その魅力は歳を重ねるごとに味わいも増すだろうと、71年公開の作を見て感じましたね。寅さんほどじゃないにしても、シリーズで22作目となれば当然のように安心感がある。とは言え、今回は異色の香港との合作で座頭市にして、なんと字幕が出る。これには意表を突かれた感じです。ちなみに映像はあまりよろしくないものの色は付いております。香港トップスターのジミー・ウォングと勝プロダクション代表との一戦。この辺りが所謂見せ場になるわけですが、面白いところでは懐かしいてんぷくトリオも登場していて、ちょっとしたやり取りに頬が思わず緩みます。作では戦に発展してしまう為、日中摩擦を懸念されたあなた。香港版では内容も変えられてるらしいので御安心

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    c089818 2020/09/20
  • ハイ・クライムズ - ★気ままに自宅で映画観賞★

    お気に入り俳優の一人でもあるモーガン・フリーマンが出ている2002年の映画を今日は視聴。その切っ掛けとなったのは、あきりんさんの記事からです。早々に驚かされたのは衝撃映像ではなく、クオリティの方で思わず「粗いっ!」と口に出てしまい、同時に何十年前の映画だろうとDVDの質を疑いたくなりましたね。心配はものの数分で晴れましたけど、そんな疑いが物語の中でも全般的に繰り広げられます。軍事裁判ってことで難しい会話もありますし、テンポの速い部分もけっこう多い。従って肝心な部分だけにしても読んでいたら、恐らく俳優の演技に見入る事は事件究明よりも難しいのではないでしょうか。特に味のあるモーガンは表情を見たいので文字は消しましたが、欲を言うと坂口芳貞の吹き替えで見たかったですかね。ソフト版の方も見ているうちに慣れてきますけど。ヤキモキさせるような気分の中に良い緊張感も漂っていて、最後までハラハラさせてくれま

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    c089818 2020/08/17
  • アンタッチャブル - ★気ままに自宅で映画観賞★

    アンディ。ごめんなさいね。前回あなたが出ていたのを忘れてたでしょ。だから今日は罪滅ぼしも含めてこの映画を見ることにしたの。だって私にあなたの印象を決定づけた最初の作品ですもの。ケビンには申し訳ないけど、断然輝いてたのはアンディ、あなたよ。特に良かったのは訓練所で登場するシーンかしら。ムキになって噛み付いたでしょ。あの場面があなたとの出会いだったわ。スローモーションじゃなかったけど。でもこの87年のお話は見ていてとにかく怖かったわ。ハンカチを握る手に力が入って指が攣りそうだったんだから。バーゲンはうれしいけどこういう出血サービスは目に毒だわ。こっそり指の間から見てたのは内緒よ。怖いと言えばカポネ演じたデ・ニーロさんかしら。当に『マイ・インターン』のオジサマと一緒なのかしら。いつバット持って暴れるのかって心配してたんだから。歳を取って丸くなったのねきっと。それとショーンオジサマは見てて辛かっ

    アンタッチャブル - ★気ままに自宅で映画観賞★
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    c089818 2020/08/15
    アンタッチャブルは、ラストのセリフが印象的です。ちょっと、ニヤリとする感じでした。
  • ロケットマン - ★気ままに自宅で映画観賞★

    タイトルだけ聞けばどこぞかの国の偉い人のことかと思ってしまいますが、2019年公開の作は皆さんご存知の通り、イギリスのミュージシャンであるエルトン・ジョンを描いたもの。ただ、ファンの方には申し訳ないんですけどね。エルトンに関してはほとんど聞いてないと言っても良いでしょうか。唯一買ったシングルは、悲しみのバラードだけ。編でもちょっとだけ登場しましたね。その為、耳に馴染みのあるものもあったにせよ、その数多く登場する曲の大半はさっぱり判らず状態。おまけにやや苦手なミュージカルとなれば映画に入って行くのも正直難しいですかね。ですから楽しめたとは言えないんですが、その半生で見せる成功へ階段とその裏にある苦悩等は十分に感じ取ることが出来ましたし、タロン・エガートンのエルトンっぷりも最後の画像など見るとその成り切り具合はかなりのものと評価できるでしょう。作のタイトルは彼のシングルからだそうで、意味

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    c089818 2020/08/02
  • ナチス第三の男 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    ヒトラーを題材にした映画は未だに製作され、過去にもたくさん世に出ているわけですが、№2のヒムラーではなく、№3のラインハルト・ハイドリヒを題材にしたという、今回はちょっとレアとも思える作品であります。有名どころで『第三の男』なんて映画もありますが、その上に文字が付くだけでだいぶ印象も変わるもんですね。日では2019年に公開された伝記映画で製作国はフランス、イギリス、ベルギー。ハイドリヒを演じるのは『ターミネーター新起動』に出たジェイソン・クラーク。声は小山力也が務め、マッチング具合も良好です。ただ、この映画は見ていて不思議な感覚に陥ってしまうんですよ。映画を見ているというよりもすべての映像が回想シーンを見てるかのようで、感情移入が出来そうで出来ない。恐らくR指定と思われる残虐な光景も多く登場しますし、銃声じゃないパンパンも現れますが、どうにもリアルでありながらもドラマ性に乏しく見方によっ

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    c089818 2020/08/01
  • 竜二 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    地味なのにインパクトがあるんですよね。初めて見たのはだいぶ昔の事ですが、忘れるに忘れられず心の奥底にいつまでも燻り続けている不思議な作品です。見るからに低予算ですし、映像も音もはっきり言ってそれ程でもない。それなのに何でしょう。この説明のつかないような味わいは。公開は83年で前作に続いてやくざ映画になりますが、銃もナイフも全く登場しない。その為、派手なドンパチがお好みの方は肩透かしをらうかもしれませんね。路線で言えば、『チ・ン・ピ・ラ』や『とんぼ』が近いかもしれませんが、あれだってパンパン!となりますから特殊と言えば特殊で、寧ろ作の方が現実的なんでしょうね。だからこそわかりやすくスーッと入ってくる。主演を務めた金子正次の遺作になった話は割と有名ですが、最後に看取った中に松田優作がいたことは新たに知った情報。33歳ですから、今後どんな役者になったのか考えると惜しいの一言です。一人の男の生

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    c089818 2020/07/26
  • 極道の妻たち 決着 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    サブタイトルは、けじめと読む98年公開の作は、姐さんこと岩下志麻のシリーズファイナル作品で、岩下以外も全て見た私としては、これで極の終りで事実上決着と言えるでしょうかね。こんな時は家でじっとしていたらええんや。と岩下のセリフが聞こえるようなご時世ですから、家での映画を引き続き楽しみたいと思っておりますが、久しぶりに見て感じたのは、岩下、かたせのコンビの安心感でしょうか。シリーズではいつも仲間ってわけじゃないものの、タッグを組めばハンセン&ブロディのような強さを与えてくれる。出来れば一作目のように見応えのあるものもプリンと披露して欲しかったんですけどね。今回は黒の衣装でカッコよく決めてクールな存在感を見せてくれます。俳優陣もファイナルに相応しいもので、名古屋章、大杉蓮、愛川欽也と偲ばれる面々の他、フレッシュさも感じられる竹内力。そして、特筆すべきはカッコ良さと悪さが同居した中条きよしでし

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    c089818 2020/07/25
  • それから - ★気ままに自宅で映画観賞★

    二度目ならどうか。判るかな~。判んね~だろうなぁ。シャバダバダと見始めたのが、文部省選定の優作コレクション。公開は85年と若干時代を感じさせる映像になりますが、そもそも原作が夏目漱石ですからね。内容と映像が不思議と融け込んでるようにも思えます。ただ、描いてる年代のせいでしょうか。どうしても妙な違和感を覚えてしまう。台詞一つとっても自然に首が傾いてるんじゃないかって思うこともしばしば。加えてじれったくなるほどの間です。言い換えれば台詞を交わすタメの部分も作の魅力なのかもしれませんが、優作をもってしても印象薄で終わったのはこんな理由があるんでしょうね。とは言え、今回は割と話も伝わって来た。一応それは表向きの話で実際は久しぶりに見る松田優作に満足していたんでしょうけど。例えそれが彼の領であるギラギラした躍動が無くても、お茶目な一面を覗かせない真逆な役柄としても、画面に彼が登場するだけでなぜか

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    c089818 2020/07/24
  • 博士の愛した数式 - ★気ままに自宅で映画観賞★

    これはあくまで私の読解力の問題なんでしょうが、どうも今読んでる小川洋子の原作がしっくりこない。書面に苦手な数式やらが出ているからか、くどいほどに出る野球の話なのか、理由は定かにないにしても、確か以前見た映画はもっと味わいがあったのではと、半分ほど読んだところで、06年公開の作を引っ張り出すことにしました。そもそも、はかせなのか、はくしなのか。そんな地味な問題はさておいて、映画では母ではなく息子、通称ルートの視点から思い出話として語られて行きます。黒板を使ってしみじみと振り返るかの口調は、勉強嫌いな私をも引き付けてくれるかのようで、この辺りは映像となった魅力の一つでしょうかね。ス~ッと物語に入って行けて良いです。80分しか記憶が持たない博士を演じるのは寺尾聡で、つい見入ってしまうほど味のある演技を見せてくれます。家政婦の深津絵里とのやり取りも作の魅力でしょうね。自転車に乗る姿や桜の中を寄

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    c089818 2020/07/19