『さよなら妖精』(さよならようせい)は、2004年に東京創元社から刊行された米澤穂信の推理小説。 概要[編集] 岐阜県高山市をモデルとした地方都市・藤柴市を舞台に、語り部を務める守屋路行を含む4人の高校生と、ユーゴスラビアから来た少女・マーヤの交流を描いた青春ミステリ。マーヤの帰郷先を特定する犯人当てと同質の謎解きを中心にしながら、マーヤと過ごす中で出会った様々な日常の謎にまつわる推理も展開される。それらと並行して、マーヤとの交流をきっかけに別世界への羨望を抱いた守屋の心理が描かれる。 本作はライトノベルのレーベルである「角川スニーカー文庫〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉」で2作目まで『〈古典部〉シリーズ』を書き続けてきた著者が、初めて一般向けに発表した作品である。元々は『〈古典部〉シリーズ』の3作目として執筆されていた作品であったが、2002年12月、著者は扱われているテーマと同レーベルの