【モスクワ=工藤武人】ロシアのラブロフ外相は、露外務省が3日公表したモスコフスキー・コムソモレツ紙のインタビューで、日露平和条約交渉に関連し「複雑な問題を解決するほど両国の関係が熟したと言うのは時期尚早だろう」と述べ、条約締結には時間がかかるとの認識を示した。 平和条約についてラブロフ氏は、「経済や投資、人道的交流に加え、外交政策での協力も盛り込む必要がある」との考えを示した。ただ、日本の外交姿勢に関しては「ロシアと米欧との立場が異なる問題で、日本は米国の肩を持つ」と語り、在日米軍の存在にも触れて批判的な見解を示した。 平和条約交渉を巡っては、プーチン露大統領が3月中旬、「交渉の勢いが失われた」と述べたと報じられるなど、ロシア側から交渉の長期化を示唆する発言が相次いでいる。
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