ソニーは過去に家庭用VTR「ベータマックス」を世に送りながらも、「VHS」との規格戦争に巻き込まれ、結果としてビデオフォーマットで負けた話はもう有名すぎる話です。そこを今さらピックアップしてもありきたりなので、ソニー好きの筆者ならではの視点から、ベータマックスで苦境に立ちながらもソニーが模索していた時期を振り返ってみたいと思います。 ◆ビデオデッキとは別のアプローチで登場した「8ミリビデオ」 1988年頃は、家庭用ビデオデッキの普及率が50%を超えて、ビデオのレンタルショップが全国各地にオープンしていました。VHSだ! ベータマックスだ! と当時のマニアたちが論争を繰り広げながらも、テレビで放送している番組を録画できること自体が画期的で、映画やアニメ(のビデオテープ)をレンタルして観られることがステイタスでもあり、ビデオという存在そのものが僕たちの娯楽の中心にありました。 そんな当時のトレ
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