ただ、武漢は中国の感染者、死者数の大半を占めているため医療のリソースも集中投下されているが、武漢の周辺都市は規模が小さいため、体制が貧弱だ。 13日には湖北省と武漢市のトップが交代した。その前日には初動対応が遅れたとして免職処分になった湖北省の元役人たちが病院を訪れ患者に謝罪するシーンもテレビで流れている。 湖北省がかなり厳しい状態にあることは周知の事実であり、13日をもって膿を出しきるフェーズに変わった。そう見ることができる。14日朝の発表では湖北省の13日の感染者は4823例、死者数は116人とやや落ち着いたことも、それを裏付けていると言える。 だからこそ、湖北省の数字は全体を考える上では意味が薄くなっている。 それなら何に注目すべきか。政府にとってより重要なのは、中国で「第二の武漢を出さないこと」に尽きる。でなければ、湖北省を封鎖した意味もなくなってしまう。 新型肺炎で国の専門家委員