池田紀行氏(以下、池田) 星野リゾートと聞くと、「高級」「良い顧客体験ができる」といったイメージがまず思い浮かびます。一方で「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」とブランドが拡張し、星野リゾートは「旅を楽しくする」をコンセプトとするアンブレラブランドになっていく段階かと存じます。そうしたとき、比較的リーズナブルなホテルブランドの宿泊客から「星野リゾートだから期待していたのに」と過度な期待からのネガティブレビューがつく心配、リスクを想定されていますでしょうか? 星野佳路氏(以下、星野) OMOとBEBは確かにリーズナブルな価格帯のホテルで、行って楽しめる、旅のテンションが上がる、というコンセプトのブランドです。もし、それが楽しくないものであるとしたら、ブランド上の問題になるので修正が必要です。ところが、もし「星野リゾートの施設というから期待して行ったのに高級感がな