今、日本のポップカルチャーが世界でどのように受け入られ影響を広げているのか。WEB等で探ってその最新情報を紹介。 日本で唯一の国際交流専門誌『をちこち(遠近)』の、№19(10・11月号)から「マンガは文化の相互理解をもたらす」という夏目房之介氏と山田奨治氏の対談を紹介してきた。前回(03)では、日本は、「一億総中流」といわれるように、巨大な中間層があったからこそ、マスとしてのマンガ市場が出来、そこにいろいろな表現が芽生えてきたのではないかという指摘を紹介した。 日本の社会は、階層性のきわめて少ない、巨大が中間層が中心をなす社会だ。そのような社会そのものの価値観が、マンガの中に自ずと反映されており、それが日本のマンガが受け入れられるひとつの背景になっているかも知れない。 外国からやって来てある程度、日本の社会を知った人々が驚くのは、日本では貧富の格差がそれほど大きくなく、人々がほとんど同じ