「空飛ぶクルマ」の実用化に向け、大阪府や事業者などでつくる官民の会議体は23日、大阪市内で会合を開き、令和7年開幕の大阪・関西万博後を見据えた工程表「大阪版ロードマップ」を公表した。国レベルの官民協議会が作成した工程表を踏まえ、実用化に必要な活動指針などを定めた。 府などは工程表策定に際し、3段階の展開を想定。まず7年ごろを「立ち上げ期」として万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)周辺でタクシーや観光用の定期路線を運航する。12年ごろにパイロットなしの自動飛行や利用者の予約に合わせたオンデマンド運航に段階的に移行し、運航エリアも近畿の都市部に拡大する。17年ごろには日常の移動手段として関西エリアのネットワーク化を目指す。 工程表ではこうした目標達成に向けて、7つの活動指針を策定した。6年度までに高頻度の運航に耐えられる離着陸場を設置し、社会が空飛ぶクルマを受け入れるための情報発