井上泰浩「Web2.0時代、アニメは国際流通から世界共有へ----テレビ、そしてYouTube、ファンサブ」情報通信学会誌83号35頁以下 アメリカでは、日本のアニメがテレビで放送されると、これにファンが自分たちで字幕を付けたものを共有サイトに載せ、 みんなでダウンロードしている。 YouTubeのようなストリーミングではなく、ダウンロードである。 これはアメリカでの放送権が確立されるまでのつなぎとして行われ、いわばDVDの回し見を友達の間でしているに過ぎないということで、合法だと利用者は考えている。 このファンサブのメリットは大きい。 オリジナルがそのまま字幕つきで共有されるので、テレビ局がよくやるカットとか、でたらめの吹き替えでイメージを損なうとか、放映されるまでの時間的落差とか、また字幕もテレビ局のものより品質がいいということで支持されている。 日本で放映されてから数時間、または1週