大統領選が災害と同じ扱い 11月9日の午後、大学に籍を置くすべての学生へ宛てて、学長の署名入りで一斉メールが届いた。 「今日は道端でも駅でも職場でも、あちこちでナマの感情が渦巻いている。昨日の歴史的な大統領選を経て、我が国は今、未曾有の変化の幕開けに在り、誰もが動揺を隠せないことと思う」と始まる文章は、「我が校の集団的な回復力を信じる。諸君はこの出来事から多くを学び、来たるべき日々にその知性と才能とを、我が校・我が国・国際社会をよりよくするための創造的問題解決に使ってもらいたい」という激励で終わっていた。 その後、選挙結果を受けて心身に不調や不安を抱えた学生はヘルスサービスのカウンセリングを利用するようにという通達や、「post-election」をテーマに学生集会を催す場合は後援を惜しまないという学事連絡が相次いだ。 学生生活への影響に配慮してこうした措置が取られるのは、ちょうど1年前の