約半世紀にわたって親しまれてきた走水海水浴場=写真=が今年から閉鎖される見通しとなった。海水浴場を開くには県の条例で定められた更衣休憩所などが必要だが、その役目を担っていた海の家が横須賀市から建築基準法に基づく指導を受け、全軒廃業を決めたことが理由。海の家の経営者らは「残念だが仕方ない」と苦渋の決断を下した。 市が指摘するのは仮設建築物の許可基準について。海の家は条例で夏季のみ許可されており、シーズンが終わると建物を撤去しなければならない。逗子市などでも同様の条件で行っているが、走水では長年、漁具の置き場などとして、撤去せずに建物を残していた。 海の家経営者らで組織する走水海岸観光組合の富永正樹会長は「ここは観光客より市内から訪れる人が多い。市民のためにも存続したかったが」と肩を落とす。指導に従い、毎年ごとに設置と撤去を行うとこれまでの2倍の経費がかかり、採算が取れないという。2010年に
2年前に米軍から返還された旧上瀬谷通信施設の地下で、半世紀にわたり作り続けられてきた名産品「ウド」。返還に伴い地下室での栽培が今年6月に出来なくなることを受け、生産農家らが進めてきたハウスでの試験栽培の結果がこのほど発表された。食感や甘みは地下のものと大きな差はなく、来シーズンに向けた成果となった。 ハウス栽培は、地下室と同じ環境を再現しようという試み。ハウス内に、遮光資材で覆った「トンネル」を作り、そのなかでウドを育てる。さらに、温度調整用の電熱線と灌水用チューブを地中に設置する。2軒の生産農家が今年2月から4月にかけて、根株を伏せこみ育てた。 試験結果は関係者が見守るなか、6月29日にJA瀬谷支店で発表された。県の専門部署の分析によると、硬さを示す「破断応力」は、地下室で作られたものと遜色ない数値で、「食感は維持される」という分析だった。また、味に関わる糖含有量も大きな差は無く、「食味
記者会見で日本と台湾の「二重国籍」問題への対応について答える民進党の蓮舫代表=国会内で2017年7月13日午後3時4分、川田雅浩撮影 民進党の蓮舫代表が18日、自らの戸籍関連資料を公開する。東京都議選の惨敗を受け、党内の一部から「『二重国籍』問題をうやむやにしたためだ」と要求されたことが発端。ただ、戸籍は過去に深刻な差別も生んできた。民進党の議論は果たして妥当なものと言えるのか。【岸達也】 蓮舫氏は2004年参院選で初当選し、現在3期目。公職選挙法は候補者に戸籍謄本または抄本の提出を義務づけており、蓮舫氏も立候補した時点で被選挙権の要件である「日本国籍」の確認を受けたのは明白だ。 また、二重国籍を直接の国会議員の失職事由とする法令はない。国籍法に詳しい名城大の近藤敦教授(憲法)は「戸籍は基本的に非公開であるべきだ。党内事情で公開に応じるとすれば、社会に深刻な影響を与えかねない」と警告する。
無担保で個人に多額のお金を貸すカードローンでの融資拡大を、多くの銀行が支店や行員の評価対象にしていることが、朝日新聞の調査でわかった。調査対象の半分近くの29行が「(評価対象に)含まれている」と答えた。貸付額が消費者金融を上回り、規制強化を求める声が出る中、銀行が融資拡大に前のめりな状況が浮き彫りになった。 調査は、カードローンを扱う大手銀行5行と全国地方銀行協会に加盟する64行の計69行に6月中旬に書面で行い、50行が回答(1行は一部のみ回答)した。 カードローンの口座数や融資額の増加を支店や個人の評価対象としている、としたのは、回答した49行の6割の29行だった。評価対象を答えた銀行では、17行が支店を対象にしているとし、5行は支店と個人の両方が対象だとした。「ノルマ」として営業現場に目標が課されている銀行もあるとみられる。 銀行全体の経営計画でカードローンの融資や口座の数値目標を「設
アメリカ西部の高速道路で、事故で横転したトレーラーの荷台から大量のヌタウナギが放り出されて路上に散乱し、乗用車がヌタウナギの出した粘液でスリップして次々に事故を起こしました。 トレーラーにはおよそ3.4トンのヌタウナギが積まれていて、事故のはずみで生きたまま放り出され、およそ200メートルにわたって路上に散乱しました。 ヌタウナギはストレスを受けると体から大量の粘液を出す習性があり、この粘液にハンドルを取られてスリップした乗用車4台が次々に事故を起こしました。 大量のヌタウナギはブルドーザーで除去され、路面に残った粘液のぬめりは消防が念入りに放水して取り除いていました。 警察によりますと、この事故で乗用車の1人がけがをしたものの、命に別状はないということです。 このヌタウナギはアメリカ西海岸から韓国に向けて食用として輸出するため運んでいる途中だったということです。
15日午前、富山県黒部市の農業用のため池で乗用車が沈んでいるのが見つかり、中から高齢の女性2人が遺体で見つかりました。警察は、車が転落防止用の柵を突き破って転落したとみて、詳しい状況を調べています。 警察と消防が調べたところ、岸からおよそ25メートルの池の中に乗用車が沈んでいて、中から2人が遺体で見つかりました。 2人はいずれも無職で、黒部市若栗の金田美奈子さん(80)と京都市左京区の石川京子さん(79)とわかりました。 警察によりますと2人は友人で、石川さんが金田さんに会うために富山県を訪れていたということで、15日朝、金田さんの家族から「おとといから行方がわからなくなっている」と警察に捜索願が出されていました。 2人に目立った外傷はなく、警察は、乗用車が柵を突き破って転落したとみて詳しい状況を調べています。
若狭湾に面する福井県の「水月湖」は時を刻み続ける奇跡の湖と言われる。湖底に積もる7万年分の「時の物差し」は、化石や地層の年代を特定するための国際標準のデータに採用された。採用に至るまでの研究者の20年余の軌跡は――。 時紀行:水月湖 包丁で薄く表面をそぐと、しま模様がくっきりと浮かび上がった。真空パックから取り出された1メートルほどの土の板。湖の底からとった地層の一部だ。 このしま模様を「年縞(ねんこう)」という。木の年輪のように、しまは年数を表す。「4万8874プラスマイナス146年前から、4万7565プラスマイナス121年前までの年縞です」と立命館大の中川毅(たけし)教授(48)が説明してくれた。 福井県の若狭(わかさ)町と美浜(みはま)町にまたがる「三方五湖(みかたごこ)」の一つ「水月(すいげつ)湖」。湖底の地中には深さ45メートルにわたる年縞があり、7万年分の時が正確に刻まれている
宗像大社(福岡県宗像市)は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産への登録が決まった沖ノ島を保護するため、毎年5月に島で開催してきた現地大祭を来年から中止する方針を固めた。原則入島禁止で、年に1度だけ一般の上陸が認められる機会だったが、遺産登録に合わせて運用を厳しくする。 宗像大社によると、大祭は日露戦争の日本海海戦が1905年に沖ノ島近海であり、日本が勝利したのを記念。戦前は本土の宗像大社で式典をしたが、58年からは大社の沖津宮(おきつみや)がある沖ノ島で海戦のあった5月27日に開催し、両国の戦没者を慰霊してきた。 沖ノ島に一般男性の参拝が認められているのはこの日だけで、毎年、全国から公募で選ばれた200~250人が参拝していた。 ユネスコの世界遺産委員会は…
兵庫県警は14日、神戸市中央区のワールド記念ホールなどで5月に開かれたチャリティーライブ「カミングコウベ17」で、複数の来場者が転倒する事故があり、16~21歳の男女3人が重軽傷を負ったと発表した。 会場には約3万5000人が集まっており、県警は、主催者側の警備態勢などに問題があった可能性もあるとみて、経緯を調べる。 発表では、事故は5月7日午後1時頃に発生。同ホール1階出入り口に来場者が集中し、複数人が転倒した。その際、大阪府藤井寺市の無職女性(21)が脊髄損傷の重傷、同府富田林市の高校2年男子生徒(16)ら2人が軽傷を負ったという。 県警によると、当日は警察や消防に通報はなかったが、ツイッター上に事故の書き込みがあり、県警が主催者側に確認した結果、3人の負傷がわかったという。
東京都の小池知事は、3年後に迫ったオリンピック・パラリンピックの機運を盛り上げるため、職員全員でラジオ体操を行うと発表しました。 小池知事:「職場で毎日午後2時55分になったら、どこにいても体操を始めるというフラッシュモブのような形でやる方向です」 この取り組みは「みんなでラジオ体操プロジェクト」と名付けられ、2020年東京大会の機運醸成と都民・国民の健康増進を目的に小池知事が提唱しました。期間はオリンピック開会式の3年前にあたる今月24日からパラリンピックの閉会式にあたる9月6日までの間で、この取り組みは2020年まで毎年、行われるということです。小池知事は「ラジオ体操は日本人のDNAに刻まれたスポーツ。都民と国民の心を一つにしてほしい」と述べ、都内の企業や他の自治体にも参加を呼び掛けています。
大手予備校の河合塾で講師をしていた岡田浩一さん(58)は今年3月、「2017年度から授業を減らす」と宣告された。受け入れなければ、契約は終わりだ、という。岡田さんは2016年、90分授業を週6コマ、150分授業を週2コマ持っていた。このうち90分授業を週2コマ減らす——これは年収でいうと90万円近い減額になる。 1994年に採用された後、ずっと河合塾で世界史講師の仕事を続けてきた。今回、2コマ減らされた表向きの理由は、「授業のアンケート結果」と「塾内で許可なく文書を配ったことの懲戒処分」だった。 だが、岡田さんには、ほかに思い当たる節があった。岡田さんはこのところ、河合塾の講師の「働かされ方」に疑問を持ち、あれこれと会社側に注文をつけていたからだ。 たとえば、岡田さんは2016年に25回、有給休暇を取った。岡田さんは河合塾と1年更新の「雇用契約」を結んでいた。そこでは「有給休暇:有り」と明
温暖化がこのまま進むと、今世紀後半には世界各地の空港で、離陸する航空機の1~3割に重量制限が課されたり、涼しくなるまで離陸を待ったりする事態になるかも知れない。気温が高くなると空気が薄くなり、揚力が得にくくなるためという。米コロンビア大などの研究チームの論文が13日、学術専門誌に掲載された。 航空機は滑走して翼の周りに空気の流れを作り、揚力を得て離陸する。気温が上がると空気の密度が下がり、揚力を得にくくなる。 研究チームは、各空港の最高気温が産業革命前より今世紀末までに4~8度上昇するシナリオをもとに研究。米国や欧州、南アジアなど世界19の空港ごとに、ボーイングとエアバスの5機種について、温暖化による気温上昇が航空機の離陸にどう影響するかを評価した。 その結果、暑い日の日中には、離陸しやすくするための重量制限で、1~3割の飛行機の燃料や貨客などを最大4%減らす必要が出るとした。160人乗り
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