愛知県警は9日、県警岡崎署の留置場で勾留中に死亡した無職の男(43)について、保護室に隔離した上で身体を拘束する「戒具」を使用していたと明らかにした。刑事収容施設法は一定の条件下での戒具使用を認めているが、相当な範囲を逸脱していた可能性もあるとして、調査を開始した。 男は逮捕後に勾留中だった4日午前4時35分ごろ、息をしていない状態で見つかった。同県岡崎市内の病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は腎不全で、臀部にすり傷があった。持病はあったものの、直前に体調不良の訴えはなかったという。