4月16日、選挙演説中の爆発事件について総理大臣公邸で記者会見する岸田首相。(首相官邸公式サイトから) 「僕の頭上を越えて岸田さんの足元に落ちた瞬間、爆弾だと思うたよ。落ちた時に火みたいのが見えて白い煙も少し出とった」 4月15日午前11時半ごろ、和歌山市・雑賀崎漁港で、衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に入ろうとしていた岸田文雄首相に向けて発煙筒大の筒状爆発物が投げられ、地面に落ちたあと、1分ほどして爆発。投げた男は、近くにいた雑賀崎漁協組合員3人とSP(要人警護警察官)1人が飛びかかって押さえ込み、威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された。 その木村隆二容疑者(24歳)を現場で取り押さえた3人の漁師の一人、池田勝彦さん(62歳)に、筆者は電話でインタビューし、当時の様子など迫真の証言を聞き出すことができた。 漁港のすぐそばに住む池田さんは、岸田首相の遊説があるということで当日は午前9時には現場