映画『虫皇帝』。監督・新堂冬樹。 昆虫軍(甲虫のほかカマキリ、タガメなど肉食昆虫)VS毒蟲軍(サソリ、ムカデ、クモ)の対抗戦。 アクリルボックスの中で、体液をまき散らして無駄死にする虫たち。 ヘラクレス・ヘラクレスがキングバブーンを串刺しにする。陸に上がったタガメがサソリを生きたまま溶かして吸う。ダイオウサソリが国産カブトの角と足を切断し、カブトは顔面を半分失いながらも突進する。 凄惨かつまったく無意味な暴力と、それに嬉々として解説を付ける、金髪ガングロにレイバンをかけたチンピラ成金。それを見て時に手に汗握り、時に脱力する俺たち観客、10人ぐらい全員男。 プロレスを超えたまさに古代ローマパンクラチオン的悪趣味全開ワールド。 心ある虫ファンからは批判の声も強いというが、さもありなん。 でも面白かった。ひどくて。 人間の身勝手、ここにあり。 まとめ。 カマキリはそこまで戦闘的な昆虫ではないので