瞑想――。広辞苑で調べると、「目を閉じて静かに考えること。現前の境界を忘れて想像をめぐらすこと」とある。日本においては、宗教的な活動のイメージが強いのではないだろうか。 ところが、これをビジネスパーソンの能力向上に役立てる動きが欧米を中心に盛り上がっているという。「マインドフルネス瞑想」と呼ばれるものだ。 マサチューセッツ大学医学校名誉教授のジョン・カバット・ジン博士が先導的な役割を果たし、1979年に「マインドフルネスに基づくストレス低減法(MBSR)」というプログラムにまとめたのが、そのはしりだと言われる。同博士はマインドフルネスを「明確な意図のもとに、今という瞬間において、一切の判断を介さずに注意を対象に向けることから生じる気付き」と定義している。カバット・ジン博士が同大学のストレス低減クリニックで採用したのがきっかけとなって、徐々に応用分野が拡大。現在は米グーグル、米インテル、米I
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