「うちには、これといえる強みがありません・・・」、「なかなか、大きな案件がとれないんです・・・」。 会食の席で、ある中堅SI事業者の経営者から、嘆息混じり、こんな話を聞ききました。このような嘆きは、この会社ばかりではなく、リーマン・ショツク以降、よく耳にするようになりました。しかし、いったいどこに問題があるのでしょうか。もちろん、会社によって事情は違いますが、共通する部分も少なくないような気がします。 今日は、そんな企業の課題を解決する方策について、考えてみようと思います。 1.「お客さまから提供される仕事への関心」ではなく、「お客さまへの関心」へ お客さまからの要望に確実に応えてゆく。その誠実さと実力を兼ね備えている企業は、お客さまの期待に応え、その信頼も厚いようです。 しかし、その信頼は、過去の実績の延長線上にある仕事に限られている場合が、少なくありません。つまり、お客さまの期待の範囲