小林製薬の紅こうじサプリメントによる健康被害問題で、大阪市は23日に開いた対策本部会議で、秋までに原因とみられる物質の毒性や被害者の症状との関連性を調べた上で原因を特定し、2025年3月に調査結果をまとめる方針を明らかにした。市は食中毒が起きたとみて調べている。 【図解で分かる】小林製薬の紅麹サプリ健康被害、何が起きたのか 被害が出たサプリの原料からは、青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」などを検出。プベルル酸は動物実験で腎障害を引き起こすことが確認されているが、被害との因果関係は分かっていない。厚生労働省などによる毒性試験で人体への影響が確認されれば、市は食中毒と断定する。 再発防止を目的に、市は汚染経路を推定するため、今月27日に小林製薬の旧大阪工場を立ち入り調査することも明らかにした。 市は3月に「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」など3製品について、食品衛生法に基づく回収命令を出した。
岐阜協立大(岐阜県大垣市)硬式野球部4年の男子部員=当時(22)=が2022年5月、練習中に倒れて死亡したのは、当時の監督や搬送先の二つの病院が適切な対応をしなかったためだとして、遺族が24日までに元監督や大学、2病院側に計約1億2216万円の損害賠償を求め、岐阜地裁に提訴した。18日付。 訴状によると、部員は22年5月14日午前、ランニングを始めて約1時間後に倒れ、嘔吐を繰り返し、意識を失った。野球部の車で大垣徳洲会病院に運ばれ、新型コロナ陽性となったため大垣市民病院へ転院。翌日午後、亡くなった。 遺族側は部員の死因は熱中症で、元監督はランニングの終了時間を決めず、倒れた後にトレーナーらから救急車を要請するよう勧められたが、応じなかったなどの過失があると主張。2病院の医師は迅速な冷却措置を怠ったなどの過失があるとした。 大学を運営する学校法人と大垣徳洲会病院の担当者は、訴状が届いておらず
政府は2日、新型コロナウイルス流行の経験を踏まえ、重大な感染症への対応をまとめた新たな「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」を閣議決定した。2013年に策定された計画を約10年ぶりに抜本的に改定した。
時はコロナ禍。「思いやりワクチン」と題して、テレビやネットなどさまざまな媒体で接種が推奨された。日本小児科学会は子への接種を躊躇する保護者に対して「子どもたちにも是非ワクチンを受けさせてあげてください!」とうたうほど、子どもへのワクチン接種も当然という風潮が高まった。疑う余地もない状況の中、接種後、何年も苦しんだ少女たちがいる。副反応の実態について紹介する。 「息できない」と玄関前で硬直(接種当時、中学1年の女子) 政府や行政から「思いやりワクチン」が推奨される中、2021年10月半ばに接種したのはBさんの中学1年(当時)の娘。Bさんは「同級生など周りで接種者が多く、『思いやりワクチン』としてうたわれていたので何の疑いもなく接種させた」と話す。 翌朝、娘が「苦しい」と訴えたものの、平熱だったので登校させた。しかし、すぐに早退し、自宅に帰ってきた娘は、「息ができない。寒い。足の裏が氷を張った
小林製薬(大阪市)の「紅麹(べにこうじ)」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題は22日、同社が製品の自主回収を発表して2か月となった。サプリを摂取していた人の中には現在も腎機能が回復しない患者が複数いる。このまま回復せず慢性腎臓病に進行する可能性もあり、日本腎臓学会は今月、実態調査に乗り出した。(中田智香子) 【写真】記者会見で質問に答える小林製薬の小林章浩社長 名古屋市立大学病院に通院する同市内の40歳代女性は3月22日の小林製薬の発表を知って、サプリの摂取を中止。しかし、2か月たっても、腎機能の数値が正常値に戻っていない。 女性は腎臓の尿細管がダメージを受ける「急性尿細管障害」と診断された。腎臓は、老廃物が混じった血液を濾過(ろか)し、尿として体外に排出する。その通り道である尿細管は、体に必要なカリウムやリンなどの電解質を再吸収する。
朝日工業社(東京都港区)は、千葉大学から「コメ型経口ワクチン『ムコライス』」の製造プロセス管理を受託した、と発表した。 経口ワクチンは、注射ではなく口から投与するワクチンで、コレラやインフルエンザなどさまざまな疾病の予防に期待が懸かる。イネの種子であるコメは、タンパク質を大量にため込む性質がある。ムコライスは、タンパク質であるワクチン抗原を蓄積する遺伝子を組み込んだもので、常温で保存することができる。そのため、冷蔵施設が不要で、発展途上国や電力供給が不安定となる災害時に役立つ、としている。 朝日工業社は、植物工場での栽培ノウハウを生かし、遺伝子組み換えイネを最適な環境で生育する研究を行っている。ムコライスは同社と千葉大が共同で研究しており、実験室のレベルから、実用化を考慮した設備やスケールに拡大する際に課題が浮上したが、省エネ型LEDを使い、空調環境を整えることで克服したという。 ムコライ
茨城県つくば市で昨年4月、高熱を出して震え続ける当時3歳の男児について、駆け付けた救急隊がけいれんではなく緊急性は低いと判断し、搬送を見送った。男児はその後、けいれんで発症する急性脳症と診断され、重度の知的障害を負った。 【写真】「障害者を食い物にしている」ナースが見た訪問看護会社のあきれた実態 医師も眉ひそめる 家族は「搬送していたら、結果は違ったのではないか」と、今も苦しんでいる。市は第三者委員会を開き、当時の対応を検証中だ。 乳幼児は自分で体調の異変を説明しきれない。専門家は救急現場での判断の難しさを指摘し、訓練を積む必要性を訴えている。(共同通信=鶴原なつみ) ※記者が音声でも解説しています。「共同通信Podcast」でお聴きください。 ▽41度の発熱、がたがたと震え呼びかけに返答しない 2023年4月16日午前0時半すぎ、父親は隣で眠っていた当時3歳の健ちゃん(仮名)が「うー」と
たくさんの友人に囲まれ、充実したキャンパスライフを―。間もなく新入生を迎える各大学が友達づくりのサポートに力を入れている。背景には、新型コロナウイルス禍のマスク生活で人付き合いが苦手な若者が増えているとの見方がある。広島市内では、ゲームやスポーツで心理的な距離を縮めるなどの工夫が広がる。 今月上旬、広島都市学園大の宇品キャンパス(南区)であった新入生交流イベント。4月に入学予定の高校生たちと在学生が学科ごとに6人一組になり、「ある会議室からの脱出」と題した謎解きゲームに挑んだ。 最初は緊張気味で言葉少なだったグループも、協力してクイズを解くうちに会話や笑顔が広がった。松江市の常松茉留実(まるみ)さん(18)は「県外へ進学するので知り合いがいない。ゲームで仲良くなってインスタグラムのアカウントも交換できた」と喜んだ。 同大が入学前に交流イベントを開くのは初めて。卒業生から「友達がいたから専門
※1:厚労省予防接種健康被害救済制度認定者数 ※2:疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会 新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第二部会審議結果 2024年1月31日厚労省発表分をもとに本紙で作成 (一社)ワクチン問題研究会(兵庫県宝塚市)が先月11日、厚生労働省で「設立後6カ月の成果報告~ワクチン副作用被害の拡大とその内容の事実確認~」について記者会見を行っている。冒頭で京都大名誉教授で、同会の代表理事を務める福島雅典医師が、世界全体における新型コロナウイルスのワクチン接種後の副作用についての調査結果を発表した。(加藤有里子) すべての臓器で発症心臓溶けたケースも 2021年12月から23年11月の間に、米国立医学図書館(NLM)が提供する医学関連分野の文献データデータベース、パブメド(PubMed)に掲載された副作用報告件数は3071件にのぼる。血液、神経、内臓、目な
2022年度に精神疾患など「精神および行動の障害」で1カ月以上休んだ自治体職員は、10万人当たり換算で2143人(2.1%)だったことが17日、地方公務員安全衛生推進協会の調査で分かった。1993年度の調査開始以降で初めて2千人を上回り、10年前の約1.8倍になった。年齢別は20代と30代が平均を上回った。 【ランキング】都道府県版ジェンダー・ギャップ指数「女性に庶務ばかりさせない」男女格差が小さい鳥取県 総務省幹部は「昔に比べて職員1人当たりの仕事量が増え、デジタル対応や感染症対策など内容も複雑になっている」と業務負担が重くなっていると分析した。職場の余裕が失われて若手の教育に手が回らないほか、行政に対する過度なクレームなどハラスメントも影響している可能性があるという。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く