新型コロナワクチン後遺症患者の会のアンケート調査によると、ワクチン接種後に副腎機能低下症と診断された患者が、診断名が記載されている246人のうち7人みられた。 副腎機能低下症は国の難病に指定されており、全国における推定患者数も約1,000人と稀な病気である。副腎皮質ホルモンの欠乏により、易疲労感、全身倦怠感、脱力感、筋力低下、食欲不振、体重減少、精神症状(無気力、不安、うつ)などのコロナワクチン後遺症とよく似た症状がみられる。 以前は、結核などの感染が原因である場合が多かったが、最近は、抗副腎皮質抗体が陽性で、自己免疫機序が原因であることが多い。病気を疑いさえすれば、副腎皮質ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンを測定することで診断は比較的容易である。治療としては、不足する副腎皮質ホルモン(ステロイド)を補充することが必要である。 コロナワクチン接種後に副腎機能低下症を発症した17歳女性の母親の手
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