狂犬病の感染源となった犬の年齢の研究成果について説明する西園晃教授(中央)=大分市大手町3で2024年7月29日午前11時16分、李英浩撮影 フィリピンで狂犬病による死亡者の感染源を分析したところ、約6割が「1歳未満の子犬」だったことが、大分大の研究グループによる調査で判明した。ウイルスは感染動物の唾液に多く含まれるため、傷口をなめられても感染する可能性があるという。研究成果を公表した医学部の西園晃教授(ウイルス学)は「狂犬病がまん延する国に渡航する時は近づかないことが大切だ」と注意を呼び掛けた。 詳細は、7月8日付の国際学術誌「Frontiers in Microbiology」に掲載された。西園教授によると、狂犬病の感染源だった動物の年齢に関する研究成果が報告されるのは珍しいという。 フィリピンでは年間200~300人が狂犬病で死亡しているが、西園教授らが2019年から約3年かけ、同国