S字状曲線のこと。正確には、S字の両端を左右に引き延ばしたような形状で、化学物質の毒性評価に用いられる用量-反応曲線はシグモイド曲線となる。 統計論的には、出現頻度が正規分布するものを累積頻度で表すとシグモイド曲線となる。例えば、急性毒性試験では化学物質のある用量を投与しても、死亡する動物もいれば、生きている動物もいる。投与する用量を増やしていくと、死亡する動物の出現頻度(新たに増えた死亡匹数に相当する)はある用量で最大となるような正規分布を示すとされる。これを累積頻度に直してグラフにすればシグモイド曲線となる。