日常生活の場面に入り込むこと。多くのアウトドアブランドがこれを目指すのは、それによって市場が大きく広がるからだ。スノーピークは、キャンプ用品の普段使いを提案するため、建設会社などと共同で住宅街の監修に乗り出した。 新潟市の「天野エルカーレ」に建てられた住宅のデッキ。住宅と街全体をスノーピークがプロデュースした。デッキの高さはスノーピークのテーブルに合わせて設計されている(施工:熊木建築事務所) 第1回のザ・ノース・フェイスと同様に、アウトドアの日常化に成功したブランドがスノーピークだ。例えば、オフィスで同社のキャンプ用品を使う「アウトドアオフィス」は、導入する企業が増えている。 そのスノーピークが住宅街の監修に乗り出した。国内のアウトドアブランドを見ても、同社ほど本格的に住宅開発や街作りに取り組む例は他にない。同社には、住宅とキャンプ用品をセットで販売すると同時に、キャンプ用品がリビングや