2021年9月17日 田中 宇 この記事は「鄧小平のリベラル路線を脱する習近平の中国」(田中宇プラス)の続きです。 中国の最大級の不動産会社の一つである恒大集団(エバーグランデ)が倒産に向かっている。恒大は9月8日に債券を格下げされ、それまでの経営難が倒産への道へと事態が悪化した。恒大は中国の不動産業界の中でも負債が多く2兆元(3000億ドル)あり、倒産すれば中国経済に大打撃を与えると報じられ「中国のリーマン」と呼ばれている(2008年に倒産したリーマンブラザーズの負債は6000億ドル)。中国政府が恒大を救済するはずと期待する向きもあったが、中国政府は9月14日に「恒大は9月20日の利払いを履行しない(政府による救済はない)」と表明した。恒大の倒産が確定した。 (China's house of cards: Evergrande threatens wider real estate m