都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)で3選を目指すとみられる小池百合子都知事に頭の痛い問題が浮上してきた。葛西臨海水族園(東京・江戸川区)のリニューアルを巡って、地元住民や関係者から反対の声が噴出。神宮外苑の再開発に続き、小池都政にブーイングが飛んでいるのだ。 1989年に開園した同水族園は、今年で35年目。設備の老朽化やバリアフリーを理由に以前からリニューアルプランが持ち上がっていた。 建物はニューヨーク近代美術館を手掛けた世界的に活躍する建築家・谷口吉生氏の設計で、中でもガラスドームは同公園のシンボル的存在とあって、取り壊しには建築界を中心に反対の声が殺到した。ガラスドームの保存こそ決定したが、北側に位置する淡水生物館がある「水辺の自然エリア」に新たな水族館を建築する計画がまとまった。 開園前は埋め立て地で何もなかった同エリアだが、この35年で樹木が生い茂る都市部とは思えない自然