大飯原子力発電所の中央制御室で3号機の起動を前に、牧野聖修経産副大臣(右)が訓示した=1日午後8時51分、福井県おおい町(代表撮影) 関西電力大飯原発では、トラブルなどの緊急時の迅速な対応に備えるため、3、4号機の再稼働が決まった6月16日以降は特別な監視態勢が取られている。特に原子炉を起動させた1日からフル出力到達までの約10日間は「安全上重要な局面」と位置づけており、牧野聖修経済産業副大臣らが緊急時の対応拠点(オフサイトセンター)に常駐するなど、監視態勢が一層強化される。 6月16日からは、原発を監視する保安検査官を通常時の4人から8人に倍増。2交代制で24時間、中央制御室に常駐している。ほかにも、オフサイトセンターには福井県や原発メーカーの担当者らが常駐。緊急時に助言を得るため、大学教授ら3人の有識者も監視態勢のメンバーに加わっている。同原発と関電、保安院などを結ぶテレビ会議システム