東京電力福島第一原発でタンクから高濃度の汚染水が漏れた問題で、東電は27日、漏れは遅くとも7月ごろから始まった可能性があると明らかにした。作業員の被曝(ひばく)量から推定した。今月19日に300トンの漏れがわかるまでの1カ月以上、見逃していたことになる。 この日夜にあった原子力規制委員会の汚染水対策の作業部会で報告した。東電によると、漏れたタンクから約20メートル離れた「無線中継所」で働いていた作業員のベータ線の被曝量を調べたところ、7月中旬ごろから数値の上昇があった。無線中継所での作業は1日2時間半ほどだった。今後、7月以前についてもどうだったか調べる。 続きを読む関連リンク原発汚染水、別の排水弁からも流出 東電が土壌回収へ(8/27)汚染水漏れタンクは移設品 福島第一原発、地盤沈下後に(8/24)タンク汚染水漏れ、点検記録なし 福島第一原発(8/23)別タンク2基からも汚染水漏れか