自動運転技術や投資運用など、AI(人工知能)の実用化が注目を集め、「将来はAIに仕事を取られてしまうのでは?」という悲観的な見方も広がりつつある。元ソフトバンク・モバイル副社長の松本徹三氏は、情報通信コンサルタントとして海外の著名業界人などと議論を交わし、「AIが人々の生活に想像を絶するほどの変革をもたらす“シンギュラリティー”の実現への道は10年以内に開ける」と確信したと言う。本コラムでは迫り来るAI時代に備え、日本がAIを経済成長に結びつけるためのヒントを、AIに詳しいキーマンとの対談形式でお伝えする。第二回は、明治大学理工学部の高木友博教授に日本におけるAI技術の開発状況について聞いた。 松本:いつも色々と教えていただき、感謝しています。こうしてかなり頻繁にお目にかかっていると、昔を思い出しますね。 高木:そうですね。私がファジィ学会の会長をしていた時には、副会長としてご活躍頂きまし