東京・竹芝桟橋と伊豆諸島を結ぶ東海汽船(東京都港区)の貨客船「橘丸」(5681トン)が、まもなく就航から半年を迎える。新造船ということもあって、料金に関わらず幅広い層から人気を集めているという。「橘丸」に乗船し、人気の秘密を探った。【米田堅持】 「橘丸」は6月27日に就航した新造船で「東京湾の女王」と呼ばれ、1973年に引退した先代の「橘丸」から名前とイエローオーカー色を基調としたデザインを受け継いでいる。全長118メートル、全幅17メートルで、動力部分はディーゼル機関で駆動するスクリューと、離着岸時には横方向への移動にも使える360度回転する電動モーター推進器の二つの推進装置を備えた「ハイブリッド」システムを採用している。燃費が従来より約15%向上し、同社では「スーパーエコシップ」とも呼んでいる。360度動く電動モーター推進器と船首を横方向に動かすバウスラスターを組み合わせて使うことで、
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