2009年12月12日00:16 カテゴリ経済 「国債発行額44兆円」なんてナンセンス 毎度のことながら、来年度予算の国債新規発行額をめぐって鳩山内閣が迷走している。10日に平野官房長官が「上限は明記しない」と発表したのに対して藤井財務相が反発し、11日に菅副総理が「市場は44兆円を織り込んでいる」と発言し、結局、首相が「努力目標」に格下げした。 しかし国債発行額などという数値目標には意味がない。今のままでは一般会計の歳出95兆円に対して税収が37兆円だから、差し引き58兆円の政府債務が発生する。そのうち44兆円を国債とし、残りのうち10兆円を特別会計の「埋蔵金」でまかなうことになっているが、これは国債の償還原資の先食いだから債務としては同じこと。44兆円にこだわっているのは「麻生政権より多いのはかっこ悪い」という無意味な基準である。 本質的な問題はそんなことではなく、まもなくGDPの2倍