米ハーバード大学の研究チームが再生可能エネルギーに由来する電力を蓄える用途に適する蓄電池を開発した。長寿命、大容量、低コストという3つの特徴を備える。有機物に電荷を蓄えるレドックスフロー電池で実現した。 電力源に占める再生可能エネルギーの割合が50%を超え、さらに高まっていったとき何が起こるか。国際間の電力融通や需要側を制御するデマンドレスポンスが一般化する。同時に、膨大な電力をいったん蓄え、数時間後に放出する蓄電池の普及が進むだろう。 このような蓄電池には3つ条件がある。システムコストが低いこと、10年単位の寿命があること、大容量を容易に実現できることだ*1)。この3つを兼ね備えたリチウムイオン蓄電池の開発は困難だ。 そこで、米エネルギー省(DOE:Department of Energy)は、3つの条件を満たす蓄電池を開発するための資金を提供。例えば、1キロワット時当たり100ドル未満
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