イランのザリーフ外相は1日、イラン国内で貯蔵されている低濃縮ウランの貯蔵量が、核合意で定められた制限を超えたと明らかにしました。核合意に参加しているヨーロッパの国々が核合意違反と見なす可能性もありイランの核開発を抑止してきた枠組みが、崩壊するおそれが出ています。 これについて、イランのザリーフ外相は1日、国営通信の取材に、合意の義務に反する形で生産を増やしていた低濃縮ウランの貯蔵量が制限の300キロを超えたと明らかにしました。 イランが、核合意で定められた義務を順守しないのはこれが初めてで、核合意に参加しているフランスなどヨーロッパ各国が、核合意違反とみなす可能性もあります。 さらに、イランは7月7日からは核兵器の開発にもつながりかねない濃縮度を高めたウランの製造に踏み切るとも表明していて、イランの核開発計画を抑止し、国際社会が高く評価した核合意の枠組みが崩壊するおそれが出ています。