さて、東京都青少年の健全な育成に関する条例(以下「本条令」。)についてである。 先日、「こどもにエロ漫画を売りつけることで養われる国際競争力なる能力があるらしい」というエントリーを書いたところ、割と少なくない反応が寄せられた*1ので、今日はそれらの反応について思ったことを書いてみたい。 私に反応を寄こしたのはほとんどが本条例の反対派だ。まあひとくちに反対派といってもいろいろな人がいるわけだが、概ね以下のグループにわけられると私は思っている。 出版・流通業界の関係者で、本条例によって自らの経済的利益が害されるのではないかという恐れを抱いている人たち 規制対象になり得るコンテンツの消費者で、本条例によって自らの欲求が満たすことができなくなることを危惧している人たち 学術的な背景に基づいて、表現の自由(ごく稀にリバタリアニズム)についての"べき論"を展開している人たち 上記3グループいずれかのフ