「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは? はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。 ※本記事は、「Chikirinの日記」において、2008年4月21日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。 2011年卒業予定者の就職活動が本格化していますが、昨年に続き“就職氷河期”と呼ばれる状況のようです。新卒採用といえば、生まれた時期によって格差が生じる不公平さへの批判をよく聞きますが、実は「同じ時期に生まれた人の中の格差も非常に大きくなる」のが就職氷河期のもう1つの特徴です。 この、あまり語られることのないもう1つの格差について、前回の就職氷河期(1995年~2005年ころ)のさなかに社会に出たA君の話を例にして考えてみましょう。 むしろ“金の卵”