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2010年11月14日のブックマーク (1件)

  • 【美術評論の手法】、ポルノとアートの境界線

    § ポルノとアートの境界線 0 問題の所在 世の中には、裸の図像があふれている。今に始まったことではない。人間の歴史がはじまってから、ずっとそうである。ダ・ヴィンチやミケランジェロが教会の壁画に描いた絵でも、人は裸である。この場合、人の姿をした「神」であることが多いのだから、さらに冒涜的かもしれない。いずれにしても、厳かであるべき教会のなかは、裸であふれている。 ただ、こうした(宗教)絵画と、現代のヌード写真を、並べて議論するといえば、唐突に聞こえるだろう。たしかに二次元の図像に変わりはない。しかし、はっきり説明できないが、一緒にしてはいけないのではないか、という”感じ”がする。 こうした微妙な感覚のゆらぎは、美術史にもしばしばおきていた。 たとえば、下のジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作『聖女テレージアの法悦』を見てみる。「法悦」というエクスタシーの表現として取り上げられる彫像である。「法