筆者は今、埼玉県鴻巣市の「御成橋」にいる。大雨の中わざわざやってきたのは、ここにある「日本一の風景」を拝むためだ。 その日本一とは「川幅」である。鴻巣市を流れる荒川は、最大幅2537m。これは日本一の長さなのだという。御成橋のたもとには「川幅日本一」と誇らしげに刻まれている。 川幅日本一。そういわれても、そのすごさを実感するのはなかなか難しいかもしれない。日本一長い川が信濃川であることは有名だが、日本一の川幅が荒川の御成橋付近にあることを知る人はそう多くないだろう。「長さ」のメジャー感に比べ、「幅」というのはどこか地味である。 しかし、実際に眺めてみると、これがなかなか壮観なのである。 ▲増水時の荒川(普段の荒川の川幅は数十mだが、国土交通省が定めている川幅は河川敷を含めた堤防の間)。 川幅日本一のインパクトは、実際に現地を訪れてこそ分かる。ぜひみなさんも、生でその迫力を感じてほしい。 そ