自民党の西田昌司参院議員がひめゆりの塔の展示について「歴史の書き換え」などと述べた問題。後に一部撤回したものの、沖縄県内では抗議や批判の声が収まらない。琉球大学の山口剛史教授(平和教育)は、西田氏の…

去年の夏に海水温が上昇した影響で、国内最大級のサンゴ礁「石西礁湖」で、過去の大規模な白化を乗り越えてきたサンゴの多くが死滅したことが環境省の調査で分かりました。 また、いま生息しているサンゴも白化により弱っているため、今シーズンの産卵は難しいとみられています。 調査は先月下旬、6日間にわたって行われ、琉球大学の中村崇准教授などが、石垣島の沖合にある「石西礁湖」の31地点で潜水調査を行いました。 その結果、北側の地点を除く水深2メートルから13メートルの海域では、2016年や2022年に発生した大規模な白化を乗り越えて成長を続けていた多くのサンゴが死滅したことが分かりました。 さらに、死滅しなかったサンゴも白化により弱っていて、例年、4月下旬から5月ごろにかけて行われる産卵は、今シーズンは見込めない個体が多く確認されたということです。 また、死滅したサンゴが「シアノバクテリア」という微生物や
そのうえでまず、【「保守」を自称する政治家に限って日本の歴史と向き合わない不思議】についてだ。 戦前・戦中派の議員たちの思いも足蹴にしていないだろうか 西田氏の言動を東京新聞社説(5月9日)は《沖縄の苦難に心を寄せてきた自民党を含む先輩国会議員の思いにも背くのではないか。》と指摘。翌日、「先輩国会議員」の代表として念頭にあったのは「西田氏と同じ京都府出身の故野中広務衆院議員ら戦前・戦中派の議員たちのことです」と書いていた。 野中氏は生前、取材に対して「沖縄を忘れることは第2次世界大戦を忘れることだ。戦争の恐ろしさを忘れないためにも、沖縄のことを絶対に忘れてはいけない」と語っていた。私も野中氏の著作は何冊か読んでいるのでそうした言葉を知っている。西田氏は歴史を知る戦前・戦中派の議員たちの思いも足蹴にしていないだろうか。 なぜ「保守」と名乗れるのか不思議でならない。芸能人を自称付きで報道するな
まとめサイト乱立の背景──ネトウヨ系サイトの運営実態を調査インターネット上には広告収入目当てとみられる「まとめサイト」が数多く存在する。ネットニュースや5chの内容を転載し、扇情的な見出しでクリックさせてPVを稼ぐという手口だ。 多くのサイトは運営元を記載していない場合が多い。また、ネトウヨの方が釣りやすいためか、こういうサイトは右寄りの内容が目立つ。 「保守速報」から「政治知新」まで──サイトの変遷今は亡き安倍晋三が首相時代にFacebookでシェアしたこともある「保守速報」は現在、大阪市のヘイトスピーチ防止条例に基づき、運営者の栗田香の名前が公表された。それでもサイトはしぶとく存続している。 同様のネトウヨ系まとめサイト「アノニマスポスト」は2018年、ネット上の有志によって、兵庫県丹波市の中年男性が関与している可能性があると突き止められた。その後、アノニマスポスト関係者とみられる人物
340回 西田昌司の沖縄での失言と陰謀論大好きぶり 2025年5月3日に沖縄県で開催された、県神社庁、神道政治連盟県本部、日本会議県本部などが主催、自民党沖縄県連が共催の『第4回憲法シンポジウム/安倍晋三先生顕彰祭』での、ひめゆり平和祈念資料館の展示に関して「歴史の書き換え」などとした発言が強い批判を浴びていた自民党の西田昌司参議院議員。 自己の発言の正当性を主張し、謝罪を拒否していた西田氏だが、9日になって、一転して発言を撤回、「謝罪」した。 内容に疑問を感じる謝罪会見については後述するとして、問題となった発言を整理すると、 ・国会議員になる前に、ひめゆりの塔にお参りに行った。 ・そこでは日本軍が入ってきた結果、ひめゆり学徒隊が死ぬことになり、アメリカが入ってきて、沖縄が解放されたという説明がなされていた。 ・歴史を書き換えられると、こういうことになってしまう。 ・沖縄では地上戦の解釈を
【東京】自民党の西田昌司参院議員は9日、参院議員会館で記者会見し、那覇市内であった憲法シンポジウムで、沖縄戦で犠牲となった学徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」(糸満市)の展示資料を「歴史の書き換え」などと批判した自身の発言は「不適切だった」と謝罪し、撤回する考えを示した。ただ、「事実関係は私が申し上げた通り」と主張。沖縄県内では「自分の歴史観にこだわり、事実と向き合っていない」などと反発が続いている。(東京報道部・山城響) 西田氏は発言の撤回や謝罪の考えを否定した7日の会見から態度を一転させた。だが、問題視された発言内容については、この日の会見でも正当性を強調した。県民への配慮不足を翻意の理由に挙げ、「沖縄のシンポジウムで言うべきではなかった」「TPO(時・場所・場合)をもう少しわきまえるべきだった」などと述べた。 沖縄では「かなりむちゃくちゃな教育のされ方をしている」との発言は、撤回も謝罪も
沖縄の「ひめゆりの塔」の説明をめぐる自民党の西田昌司参議院議員の発言について、野党側は「事実に反する暴言だ」などと批判を強めています。自民党内からも夏の参議院選挙への影響を懸念して発言の撤回などを求める声も出ています。 先週、沖縄県で行われたシンポジウムで、自民党の西田昌司参議院議員は、糸満市の「ひめゆりの塔」にある沖縄戦で犠牲となった「ひめゆり学徒隊」の説明について「日本軍がどんどん入ってきてひめゆり隊が死ぬことになり、アメリカが入ってきて沖縄が解放されたという文脈で書いてある。歴史を書き換えるとこういうことになってしまう」などと発言しました。 7日に記者会見した西田氏は、発言はかつて現地で展示を見た印象を話したものだとした上で撤回しない考えを示しました。 野党側は、立憲民主党の野田代表が「事実に反するような暴言であり、当然のことながら謝罪して発言を撤回すべきだ」と述べるなど、批判を強め
自民党の西田昌司参院議員がひめゆりの塔(沖縄県糸満市)の展示内容を巡り「歴史の書き換え」などと発言したことを受け、自民党沖縄県連は7日、党本部に抗議する方針を役員会で決定した。県連は同日、記者会見を開き、発言撤回を求める県議会での抗議決議に賛同する意向を表明。決議案の文言作成に自民県連が主体的に取り組む意向を示した。 県連の座波一幹事長は「(シンポジウムは)県連が共催という責任も含めて、党本部に県民感情を逆なでするような発言は問題であると主張すべく、抗議することを役員会で決めた」と説明した。 これに先立ち開かれた県議会議会運営委員会では、与党が県議会でも議論すべきだと提案。座波氏は抗議決議に関し「原案は我々が作成し、それに(与党の)理解を求める形になるのではないか」と述べた。 県連の島袋大会長は発言の内容を報道で確認したとしながら「県民にとって非常に厳しい発言」と指摘。「戦後80年でシンポ
自民党の西田昌司参院議員が、憲法記念日の3日に那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」(主催・県神社庁など、共催・自民党県連)の講演で、糸満市のひめゆりの塔の説明書きについて、日本軍が沖縄に入って来たことでひめゆり学徒隊の生徒が亡くなり、アメリカによって沖縄が解放されたという内容だったとした上で「ひどい。歴史の書き換えだ」などと言及した。戦後日本の教育を批判する文脈での発言。ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は西田議員の指摘した内容について「塔や資料館の記述にはない」と指摘し、「史実や歴史に誠実に向き合って発言してほしい」と語った。 西田議員は講演で、何十年か前に訪れたというひめゆりの塔について、「要するに日本軍がどんどん入ってきてひめゆりの(学徒)隊が死ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄は解放されたという文脈で書いている」と発言。「まるで亡くなった方々が報われない。歴史を書き換え
自民党の西田昌司参院議員が3日に那覇市内で開かれたシンポジウムで、糸満市のひめゆりの塔の説明書きについて「歴史の書き換え」などと発言した問題を巡り、県議会で抗議決議を提出する動きがある。5日、複数の県政与党関係者への取材で分かった。 西田氏の発言を巡っては、中立会派内にも発言撤回を求める声が上がるなど反発があり、文案によっては、超党派で一致して可決される可能性がある。野党の自民県議からも批判が上がっており、党県連の動向も注目される。与党各会派は6日にも協議を開始する。 与党第1会派・てぃーだ平和ネットの山内末子会派長は「地獄をみた沖縄戦の歴史、記憶を否定する発言は断じて許せない。戦没者を冒涜〔ぼうとく〕し、遺族や県民を愚弄〔ぐろう〕している」と批判した。その上で「自民県連は個人の責任にせず、発言を撤回させるべきだ」と求めた。 西田氏は憲法記念日のシンポジウムで、戦後日本の教育の在り方を批判
27日に投票が行われた沖縄県のうるま市長選挙で、防衛大学校の学生が特定の候補者を応援する動画配信に関わっていたことがわかり、防衛省は、隊員の政治的行為を制限する自衛隊法に抵触する可能性があるとして調査しています。 防衛省によりますと、防衛大学校の学生は、27日に投票が行われた沖縄県のうるま市長選挙に立候補して落選した新人の照屋大河氏を応援する動画を撮影し、照屋氏のSNSで4月20日に配信されたということです。 動画は5秒ほどで、学生は迷彩服を着用して、「市長になって平和で明るいうるま市を作ってください」と呼びかけていたということで、動画はすでに削除されているということです。 将来の幹部自衛官を養成する防衛大学校の学生は、自衛隊員として位置づけられていて、防衛省は、隊員の政治的行為を制限する自衛隊法に抵触する可能性があるとして、動画を撮影したいきさつなど、事実関係を調査しています。 防衛省は
【東京】今年1月から3月にかけて沖縄県内で在沖米海兵隊所属の男性による2件の性的暴行事件が相次いで発生したことについて、林芳正官房長官は24日午前の記者会見で「捜査当局で捜査中の事案と承知していて、政府としてコメントは差し控える」と述べるにとどめた。 その上で「一般に米軍人による事件事故はあってはならない」とし、「今後とも在日米軍の綱紀粛正、再発防止の徹底を働き掛けるとともに日米間で協力をしていく」と語った。 今年3月に発生した事件では、沖縄本島の米軍基地内で基地従業員の成人女性に性的暴行を加えたなどとして、県警が不同意性交と傷害の容疑で在沖米海兵隊所属の20代男性を那覇地検に書類送致した。一方、1月にも別の同所属の20代男性が成人女性に性的暴行をしたとして、不同意性交容疑で書類送検していた。 昨年、米軍による性的暴行事件が相次いで発覚し、米側が綱紀粛正を強調する中で、米兵による新たな事件
「沖縄戦の縮図」とも言われる悲惨な戦闘が行われた沖縄本島北部の伊江島で、去年、当時の実話をもとにした映画の製作途中に、およそ20人分の戦没者とみられる遺骨が新たに見つかったことが、県などへの取材で分かりました。伊江島での遺骨の発見は、およそ20年ぶりです。 伊江島では、1945年4月16日のアメリカ軍の上陸後、6日間にわたる地上戦でおよそ2000人の旧日本軍の兵士が戦死し、住民たちは戦闘に巻き込まれたり、逃げ場を失って「集団自決」に追い込まれたりして、当時、島にいた住民の半数に上るおよそ1500人が犠牲になりました。 それから80年となるのにあわせて、伊江島では去年、当時の実話をもとにした映画『木の上の軍隊』の撮影が行われましたが、その過程で戦没者とみられる遺骨が見つかったことが、県や伊江村への取材で分かりました。 去年8月、伊江村西江前の資材置き場で、造園業の男性が映画で使う木を一時的に
日本の教育力の高さは、世界的にもよく知られ、「高い基礎学力の水準」や「全国一律の教育水準」は、その象徴と言えるだろう。文部科学省が定める学習指導要領の下、全国どこでも等しく教育を受けられる仕組みが整っていることは、教育の公平性という観点から大きな価値がある。 全国一斉にテストを実施しやすく、学力の状況を「可視化」しやすいという点も大きな特徴だ。しかし、果たして"見える学力”だけが、子どもたちの成長や生きる力の全てを表しているのだろうか。これは長年、教育現場で繰り返し問われ続けてきた本質的な問いではないか。 一斉授業の下では、どうしても受け身になりがちな子どもたちが出てくる。また、全ての子どもの学びのペースや興味に対応するのは難しく、「個別最適な学び」とのギャップが生じやすいのも事実だ。さらに、こうした教育課題に加えて、経済格差や体験格差といった社会的背景も無視できない。特に、全国の中でも学
旭日旗や軍艦が描かれたステッカーなどが販売されていた売店=2024年11月、豊見城市豊見城の旧海軍司令部壕 豊見城市の旧海軍司令部壕の売店で、大日本帝国海軍のシンボルマークをモチーフにしたグッズや、海軍沖縄方面根拠地隊の大田実司令官が残した「沖縄県民斯ク戦ヘリ」の言葉をプリントしたオリジナルTシャツなど、戦争賛美と取られかねない商品が販売されていたことが26日までに分かった。 海軍にまつわるグッズやオリジナルTシャツなどが販売されていた海軍壕の売店 同施設を運営する県の外郭団体・沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が考案し販売していた。OCVBは県民から意見が寄せられたことなども受け「不適切だった。真摯(しんし)に受け止めたい」として、26日に関連商品をすべて撤去した。 OCVBによると、売店の商品は「沖縄戦の歴史を継承し、平和を発信する」ことを目的として販売している。一方、コロナ
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