やななは岐阜市柳ケ瀬商店街の非公式マスコットキャラクターで、「アーケードのマーメイド」という駄洒落から生まれたキャラクターです。頭にかぶっている段ボール箱は柳ケ瀬商店街のアーケードのモチーフで、こう見えても普段は柳ケ瀬商店街の中にあるアクアージュという水路を泳いでいる人魚(という設定)なのです。ちなみに普段は8センチの大きさで泳いでいますが、岐阜市特産の枝豆を食べると20倍の大きさに変身して地上を歩き回れるようになる――という設定です。 はたから見れば「箱をかぶっただけ」、貼り合わせたガムテープもむき出しのチープな外見に唖然(あぜん)とする人もいるかもしれません。しかし、この容姿には柳ケ瀬商店街に向けられたメッセージが込められています。 現在、柳ケ瀬商店街の利用者は全盛期の10分の1程度に落ち込み、各店舗が深刻な課題を抱えています。2008年に柳ケ瀬のキャラクター制作の話が持ち上がったとき